各社とも大幅増・スマートフォンが牽引車役…SBMが純増数でトップを継続(2013年3月末携帯電話契約数動向)

2013/04/06 14:00

電気通信事業者協会(TCA)は2013年4月5日、2013年3月末時点の携帯電話及びPHSの契約数を発表した。それによると同年3月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億3172万4900件となった。これは前月比で1.2%のプラスになる。年度更新を間近にひかえ、各社とも大きな契約増数を果たしている。また以前の記事でお伝えしたように、イー・アクセスでは月次データを2011年12月分から非開示としているため、同社のデータは無い。純増数ではソフトバンクモバイルが66万0700件の増加で、主要グループ中トップとなった(【発表リリース】)。

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2013年3月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億3172万4900件
・事業者別
 NTTドコモ……6153万6000件(+41万7400)
 au(KDDIなど)……3770万9300件(+51万1900)
 ソフトバンクモバイル……3247万9600件(+66万0700)
 イー・アクセス……(非開示)
携帯電話契約件数(-2013年3月)
↑ 携帯電話契約件数(-2013年3月)

携帯電話契約件数(増減)(-2013年3月)
↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年3月)

NTTドコモは今年2月に発表されたスマートフォン「Xperia Z」、そして【関東民放テレビでのCM放送回数の上位企業をグラフ化してみる(2013年1月分)】でも紹介している「応援学割」の訴求力が功を奏し、年度末の勢いにも乗り40万台を突破。【ドコモのデータ公開ページ】によれば2013年3月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は128万5400件となり、大幅に増加した一方で、FOMAの契約数は86万8000万件の純減に留まっていることから、ドコモ端末内でのフィーチャーフォン(一般携帯電話)からスマートフォンへの移行が進む一方、新規に「Xperia Z」などでスマートフォンの契約をした人が相当数居ることが推測できる。

ソフトバンクモバイルは先月から続き、主要3社では純増数トップ。2012年1月以来15か月連続しての記録となる。iPhoneやiPadは引き続け堅調な上、3月という季節柄による新規購入者の増加、そして各種割引サービスを選択する人も多く、さらには接続状況の改善をアピールする効果も発揮したようだ。KDDIも同様にiPhone 5の特需的効果、季節特性、さらには他社同様各種割引プランが効果を発揮している。

TCA上では非公開だが、MNPはドコモが転出超過(マイナス18万5100)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス6万3800、プラス12万1400)にあり、ドコモ利用者がソフトバンクモバイルとauに流れている。今月も先月に続き、auへのMNP利用者がMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めており(約2/3)、au移行組の多さがドコモの頭痛の種であるようだ。

なおデータ通信のみのワイヤレスブロードバンドで、音声会話もできるドコモ・au・ソフトバンクモバイルとの単純比較はできないが、UQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数は5万1100件。累計数は408万4200件と上記3社のうち1社の、さらに1割程度でしかなく、成長の勢いは大人しくなりつつあるが、需要の拡大という視点からは、留意に値する動きといえる。

2013年3月時点での3社間契約者数比率
2013年3月時点での3社間契約者数比率
携帯市場では立役者となった「iPhone」シリーズの実力は誰もが疑う余地はない。先日【「圧倒的じゃないか、iPhoneは」…中高生が望む携帯電話、トップはiPhone】で実例を示したが、若年層では圧倒的なブランド力を確保するまでとなった。そしてそれを日本国内で販売を行うソフトバンクモバイル・au共にセールスは堅調。春の新作モデルも動きは良く、割引サービスと合わせ魅力は相乗効果で積み上げられ、両社の勢いは増すばかり。その一方でiPhone系を展開する両社内に限れば、ドコモからのauへの移行組数がソフトバンクモバイルへの数を大きくしのぐ状況となっている(直上中高生のアンケートでも、同じiPhoneでもauの方が人気がある)。

他方、MNPによる契約者の流出が続くドコモでは、昨年後半以降契約数で伸び悩みが顕著化している。今回月は幸いにも新機種の登場や年度末もあり値を伸ばしているが、直近半年でマイナス値は2か月(2012年11月・2013年1月)、4桁台の伸びも1か月(2012年10月)経験している。そして国内契約者数全体に占めるシェアも漸減しており(3社のみの合計でシェアを計算すると、現時点で46.7%。イー・モバイルが算出から抜けた直後の2011年12月と比べると、すでに2.3%ポイントも減らしている)、このままでは「大手三社で最大契約数」というスケールメリットすらき損しかねない。

auとソフトバンクモバイルはiPhone周りで大きな変化がない限り、現状を維持・拡大する動きを継続するものと考えられる。他方ドコモはこのままではじり貧になるのは明らか。今後各社の契約者数動向がどのような変化を見せるのか。特にドコモの販売戦略の動きと共に、大いに注目したいところだ。


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