震災後に「社会の結びつきって大切」と一層思うようになった人は8割近く、女性が強い傾向

2013/04/08 14:45

結びつき内閣府は2013年4月1日、社会意識に関する世論調査の結果を発表した。それによると調査時点の同年1月時点において、2011年3月に発生した東日本大地震・震災以降、それ以前と比べて社会における結びつきを、より一層大切だと思うようになった人は8割近くに達していることが分かった。特に変わらないとする意見は2割程度に留まっている。男女別では女性の方が、世代別では中堅層が「大切だと思うようになった人」の項目で比較的高い値を示している(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2013年1月24日から2月10日にかけて、全国20歳以上の日本国籍を有する者に対して層化2段無作為抽出法によって1万人を調査対象として選ぶことによって行われたもので、有効回答数は6091人。調査方法は調査員による個別面接聴取法。男女比は2857対3234、世代構成比は20代470人・30代835人・40代953人・50代978人・60代1397人・70歳以上1458人。

未曽有の被害をもたらした東日本大地震・震災を経て、さまざまな心理上の変化が生じたといわれている。その変化の一つに挙げられるのが、社会の結びつきに対する意識。「いざ」という時に周辺社会を頼りにできることの素晴らしさ、頼もしさを受け、日常生活においても結びつきは大切だとする考えの人が増えている。

今調査でも震災前と比較し、社会における結びつきの意識変化において、「震災前よりも大切だと思うようになった」人は77.5%に達している。「特に変わらない」人は21.3%。逆に大切だと思わなくなった人は0.6%でしかない。

↑ 震災前と比べた、社会における結びつきの意識変化(属性別)
↑ 震災前と比べた、社会における結びつきの意識変化(属性別)

属性別に大きな変化は無く、特に「前よりも大切だとは思わなくなった」の回答率は押し並べて1%に満たない。唯一70歳以上が1.2%と最高値を出している程度。

ただし「前よりも大切だと思うようになった」を詳しく見ると、男性よりも女性、若年層・高齢層よりも中堅層の方が高い値を示している。前者は以前から言われている通り、危機状態における生存本能・意識が強いとされる女性ならではの特性によるもの、そして自宅に居る人が多く、日頃から地域社会との触れ合いを多く体験していることによるもの。そして中堅層は職場や周辺社会で他人との触れ合いの時間・機会が多くなるため、このような高率を示すものと考えられる。

また70歳以上は「前よりも大切だとは思わなくなった」が唯一1%を超えているのに加え、「前よりも大切だと思うようになった」の値も低め。居住環境で孤独にさいなまれ、半ばあきらめているのではないかとの不安もよぎる。

なお今調査は1年前にも実施されており、その時の結果との比較は次の通りとなる。

↑ 震災前と比べた、社会における結びつきの意識変化
↑ 震災前と比べた、社会における結びつきの意識変化

震災から日も浅く、今回も含めてまだ2回しか調査が行われていないが、その限りでは少しばかり「大切に思う」人が減っているのが気になる。1年後の次回調査でも同じ動きがあれば、時間経過による「醒め」が起きているのかもしれない。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー