「いつ買うか?今でしょ」のトヨタがトップに、携帯各社も大躍進(民放テレビCM動向:2013年2月分)

2013/03/30 10:00

ゼータ・ブリッジは2013年3月28日、2013年2月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンエアランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体はトヨタ自動車だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、先月同様にグリーやエヌ・ティ・ティ・ドコモ、ソフトバンクモバイルなどの携帯電話関連企業が、そして自動車関連企業が上位を占めているのが確認できる([発表リリース])。

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データの取得場所の解説、各種データの意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としている件についての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2013年2月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2013年2月、上位10位)

ゼータ・ブリッジの「リアルタイムCM自動認識システム」では無く、ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした過去の記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】(2009年)などで解説しているように、花王は夏期はやや出稿量を減らした後に年末まで攻勢をかけ、1月に大きく出稿量を減らす傾向があった。昨年2012年も秋口以降放送量が増えていたものの、1月以降も出稿量に大きな変化は無く、昨今ではこのパターンに変化が生じたと考えられる。今回月も前回同様の値を見せているが、順位は第3位にまで後退。

一方で同じくビデオ-のデータを基にした解説記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れている、フリースポット広告で有名な興和(コーワ)は第10位、ハウス食品は第13位。年度末に近づき、また景気回復の息吹きを覚える状況もあり、テレビCM市場は活気を取り戻しつつあるように見える。

常連組の携帯電話向けサービスの事業会社では、ディー・エヌ・エーが11位。キャリアは新年度に向けたセールス攻勢時期にあるためか、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの主要3社すべてがトップテン入りしている。また自動車関連企業でもトップのトヨタ自動車をはじめ、富士重工業がトップテン入りしており、盛り上がりを見せている。これも先月指摘した話だが、【新聞やテレビなどへの業種別広告費推移をグラフ化してみる(2012年版・電通資料ベース)】で解説した、自動車・関連品項目での対テレビ広告費の増加を再認識できる動きといえる。

↑ トヨタ自動車のCMで恐らく一番注目されたであろう、予備校講師・林修氏による、「ナビ代5万円プレゼントキャンペーン/いつ買うか?今でしょ!篇」。
↑ トヨタ自動車のCMで恐らく一番注目されたであろう、予備校講師・林修氏による、「ナビ代5万円プレゼントキャンペーン/いつ買うか?今でしょ!篇」。

↑ 4大既存メディアにおける業種別広告費(2012年、前年比)(テレビ)(再録)
↑ 4大既存メディアにおける業種別広告費(2012年、前年比)(テレビ)(再録)

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意。

↑ 企業別放送回数ランキング(2013年2月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2013年2月、上位10位)(局別)

企業別トップについたトヨタ自動車はテレビ朝日への出稿量が多め。これは先月第3位についていた時と変わらず、各テレビ局への配分比率にも大きな変化はない。同社のバランス感覚が改めて分かる。花王の日本テレビとフジテレビへの注力過多も相変わらず。

携帯キャリア別に見ると、ドコモはほぼ同率でフジテレビが少なめ、KDDIもほぼ同率だが日本テレビがいくぶん少なめ、そしてソフトバンクモバイルはテレビ東京が少なめの配分をしている。個々のキャリアの特性が透けて見えるようで面白い。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2013年2月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2013年2月)

企業別ランキングでは第11位となったディー・エヌ・エーが各作品のCMを「モバゲー」というくくりでまとめたことで、トップについている。またそれとほぼ同数でKDDIの「CHANNEL au」(ドラマ的にauの最新情報を伝えるCM)やソフトバンクモバイルの割引サービスの最新版が位置しており、携帯キャリアの春季攻勢の意気込みが見えてくる(ドコモも2サービスに分かれてトップテン入りしている)。

↑ CHANNEL auから「auスマートバリュー「打ち上げの夜」篇」(公式動画)。
↑ CHANNEL auから「auスマートバリュー「打ち上げの夜」篇」(公式動画)。

特にディー・エヌ・エーはグリーと共にCESAの理事に内定した話も先日伝えられている(【CESA理事にグリー田中良和社長とディー・エヌ・エー守安功社長が就任内定】)。CMでも本数だけでなくその内容からも、同社の勢いが見て取れ、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」にある。

↑ 夢幻戦紀ドラゴノア 第一章「伝説の始まり」篇(公式動画)。
↑ 夢幻戦紀ドラゴノア 第一章「伝説の始まり」篇(公式動画)。

自動車周りの攻勢ぶりは企業単位では上記にある通りだが、個々の車種に分散しているようで、商品別ランキングでは8位のダイハツ工業、10位のフォルクスワーゲングループジャパンのものしか見当たらない。

↑ The Beetle「やりたいこと、やろう。」30秒篇(公式動画)。
↑ The Beetle「やりたいこと、やろう。」30秒篇(公式動画)。

見覚えのある人も多いのではないだろうか。

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