「3Dプリンタで一つだけ写真・動画を基に造形できる」さて何を作りたい?

2013/04/01 15:45

Crayon creaturesMM総研は2013年3月27日、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターと共同で行った、3Dプリンティングや3Dプリンタに対する消費者の潜在需要に関する調査の分析結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、3Dプリンタの内容を知っている人は1割強でしかなかったが、概要を説明すると興味を覚える人は過半数に達することが分かった。さらに興味がある人に「自分の手持ちの写真やビデオを元に、一つだけ立体造形できるとしたら、何を作りたいか」と聞いたところ、「家族・子供・親友など、大切な人との写真」を挙げた人がもっとも多く、2割を超えていた。単一回答形式で分散した結果が出ており、3Dプリンタに関する需要は多様化しているようだ(【発表リリース:3Dプリンティングの消費者潜在ニーズ調査】)。

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今調査は10代-70代の男女に対してインターネット経由で2013年1月9日から10日にかけて行われたもので、有効回答数は一次調査が5694件、二次(本)調査が2000件。二次調査の男女比は58.3対41.7。世代構成比は10代から10歳区切りで6.9%・13.8%・19.4%・17.9%・15.0%・16.3%・11.0%。

今調査における3Dプリンティン・3Dプリンタとは「画像などを元に立体データを作成し、それを短期間に立体造形する製品・サービス」と定義されている。現在は工業製品などの試作や医療部門で少しずつ浸透しつつあるが、将来的には個人ベースでの利用による「オンリーワン」的なアイテムを作る、さらには少量の量産を行う市場形成が期待されている。

先日【3Dプリンタに興味がある人5割強、オリジナル品で作りたいものはインテリア・生活雑貨・フィギュア】でも解説した通り、一次調査の調査対象母集団(5694人)に対し、3Dプリンタの製品やサービスの興味度合を認知度と合わせて聞いたところ、内容そのものを知っていた人は1割強に留まっていた。そして上記に挙げた定義を説明した上で、興味関心があるか否かを聞いたところ、過半数の人が興味を覚える結果となった。

↑ 3Dプリンティング・プリンタ製品やサービスへの興味(再録)
↑ 3Dプリンティング・プリンタ製品やサービスへの興味(再録)

そこで個々の手持ちの写真やビデオをベースとして、3Dプリンタで一つだけ立体造形が出来るとしたら、何を素材にしたいかを聞いたところ、もっとも多くの人が選んだのは「家族・子供・親友など、大切な人との写真」だった。20.8%の人がこの選択肢を選んでいる。

↑ 手持ちの写真・ビデオを基に3Dプリンタで一つだけ立体造形できるとした場合、何を素材にしたいか(択一)
↑ 手持ちの写真・ビデオを基に3Dプリンタで一つだけ立体造形できるとした場合、何を素材にしたいか(択一)

第2位は「好きな車・建物・鉄道などの模型写真」で18.2%、続いて「思い出の風景や景観の写真」が17.8%と続く。使用目的は問われていないが、額に入れて飾っておくタイプの写真を立体化したいとの需要が強い感はある。また、特定対象物の立体化への需要がある一方、個体そのものではなく、対象個体も含めた「情景」「シーン」を丸ごと、それそこ時間と空間を切り取る形で残したいとの需要も強い。

後者はまさに模型などの趣味ではお馴染みのジオラマ(レイアウト)の考え方。その創作が(比較論だが)気軽に出来る3Dプリンタの存在は、「未来の魔法のツール」的な立ち位置を示すと考えられる。

以前【子供のお絵かきを一生の宝物に仕上げる、3Dプリンタ活用法】でも紹介したが、海外ではすでに子供の「お絵かき」をベースに3Dプリンタで立体化・造形を行うサービスが実働している。

↑ 子供のクレヨン描きのような絵を立体化するCrayon creatures。3Dプリンタならではの活用例
↑ 子供のクレヨン描きのような絵を立体化するCrayon creatures。3Dプリンタならではの活用例

「3Dプリンタを使えばこのようなことが可能となる」という、3Dプリンタの存在そのものや機能の公知、そしてそれを基にした需要が明確化されれば、多種多様な発想が実体化し、色々と面白い動きが見えてくるはず。今後の動向には大いに注意を払いたいところだ。

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