農産物の相場安などが響き食料品を押し下げる…2013年2月度チェーンストア売上高、マイナス5.5%

2013/03/24 10:00

【日本チェーンストア協会】は2013年3月21日、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年2月度における販売統計速報(月報)を発表した。それによると2013年2月は気温低下や農産物の相場安、衣料品の動向も鈍く、さらにはうるう年周りの関係で営業日数が前年同月と比べて1日少なかったこともあり、売上総額における前年同月比は12か月連続してのマイナス値、-5.5%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7880店舗に対して行われている。店舗数は先月比で27店舗増、前年同月比で18店舗減。売り場面積は前年同月比101.0%となり、1.0%ポイントほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。なお数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……9140億2020万円(前年同月比94.5%、▲5.5%)
・食料品部門……構成比:65.3%(前年同月比94.7%、▲5.3%)
・衣料品部門……構成比:9.0%(前年同月比90.8%、▲9.2%)
・住関品部門……構成比:19.5%(前年同月比95.2%、▲4.8%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比93.4%、▲6.6%)
・その他…………構成比:5.9%(前年同月比97.2%、▲2.8%)

低温、農作物の相場安
衣料品の動向鈍く低調。
うるう年関連で1日分の
営業日マイナスも作用。
2月は気温が低めに推移したことで防寒系の品目の動きに期待が寄せられたが、農作物は相場安がたたり苦戦。冬物衣料品の動きも鈍く不調に終わっている。とりわけ衣料品はこの数か月の間売り上げの低下具合が大きく、寒暖動向以外の大きな変化が起きている感はある。一方で冒頭にて触れたように、今回月は前年同月がうるう年で1日多く、その関係で単純換算してもマイナス3.4%強の減少が発生しうる状況にあるのも、数字の上で不調となった一因。

個別に見ると、食料品は野菜関連ではカット野菜などが好調だが、葉物や根菜類などは全般的に不調。畜産物では牛肉のみ好調。水産物は鮮魚や貝類が不調。惣菜は焼き魚や冷惣菜が不調なものの、寿司類や米飯は好調。

衣料品では冬物肌着は紳士婦人子供全年齢層用のがすべて不調。一般衣料もネクタイやビジネススーツなどの動きは良かったが、セーターやジャンパー、コートなどは鈍い。住関品では入学関連商品は不調だったものの、カジュアルバッグやテレビゲームが堅調。また花粉症や大気汚染対策から、ハンドソープやマスク、空気清浄機、花粉対策のサングラスが良く売れている。家電製品周りではテレビに関する言及は無いものの、テレビ・レコーダーが堅調との説明が確認できる。

カット野菜震災による影響もほぼ終息しているが、チェーンストアが継続的な営業成績上の不調状態にあることには違いない。これは小売業全体の苦戦、さらには不況による消費減退も一因だが、それ以上に同業界の難しい立場が実体化していると見なしてよい。時代の変遷に伴い生じている消費者の需要の変化に対応し、そして業界の社会的存在意義に沿い、さらにはぶれることのない、状況改善の模索が必要不可欠なものとなっている。

主婦の間にも普及を続けるモバイル端末(特にスマートフォン)を有効活用し、いかに集客に結び付けるか、そして一部スーパーやコンビニでも展開が進む「買物の宅配サービス」のように、買い手が求めるものを把握し、使い易いサービスとして提供できるか。今後のチェーンストア全体の行く末を確かなものとするのには、欠かせない発想である。

上記でも、そして前回も確認しているが、寒さが厳しいのにも関わらず衣料品部門が大きく下げているのが非常に気になる。この部門において消費者側に、大きなマインド変化が生じているのかもしれない。

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