60-70代の自動車運転者、4割は毎日運転・地方居住者は5割近くも

2013/03/20 14:00

運転席ゲインは2013年3月13日、同社が運営するアンケートサイトQzooにおいて実施した「シニアの車の運転に関する意識調査」の結果を発表した。それによると60-70代で自動車を所有する男女から成る調査対象母集団においては、ほぼ毎日運転する人は仕事内での利用(配送や営業回り)を除いても、4割近くに達していることが分かった。自動車保有者は最低でも週一以上で運転しており、男性よりも女性、都市居住者よりも地方居住者の方が高い頻度で運転している傾向が見受けられる(【ゲイン公式ページ】)。

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今調査は2013年3月2日から3日にかけてインターネット経由で60-70歳の自動車を保有する男女に対して行われたもので、有効回答数は300人。男女比は1対1、居住地域比率は都市部対地方が3対2。世代構成比は非公開。

地方の過疎化や交通機関、小売店の採算を巡っての再構築・廃業などもあり、言葉通り「生活の足」として自動車が欠かせない存在となった高齢者が増えている。一方で高齢者人口が増加し総人口に占める高齢者比率が増えるに連れ、高齢者が運転する自動車による、判断力の低下をはじめとした老化を起因にしたトラブル件数の「全年齢層分に対する比率」も増加し、社会問題化しつつある(※件数そのものは漸減している)。

今調査では自動車を保有し、自らが運転している高齢者に対しさまざまな質問を行っているのだが、今項目ではその自動車の運転頻度を尋ねている。全体では4割近くがほぼ毎日運転していると答えており、仕事にせよ日常生活の中での利用にせよ、自動車が必要不可欠な存在となっているようすが分かる。

↑ 自己保有の自動車の運転頻度(通勤以外における仕事内の利用は含まず)
↑ 自己保有の自動車の運転頻度(通勤以外における仕事内の利用は含まず)

「通勤以外における仕事内の利用は含まず」とは、例えば自営業が営業回りで運転したり、荷物の配送に用いる場合はカウントしないということ。それを除いても、毎日が39.3%、週5-6日が13.7%。週一以下の頻度でしか使わない人は皆無という結果が出ている。

属性別では男性より女性、都市居住者より地方居住者の方が高い頻度を示している。特に地方居住者は全体の5割近くが毎日使用と回答しており、自動車の運転が生活に密着しているのが分かる。パートなどで働いている人は通勤に必要、買い物や寄合などの用事にも歩きでは遠すぎるし、バスや電車などの交通機関も利用しにくい。タクシーは高コストで気軽には使えない。小回りの利く自動車は、自分の足代わりとして、日々の生活に必要不可欠な存在となっていることがうかがえる。

冒頭でも触れたが昨今では地方部の過疎化や商業地域・公共交通機関の統廃合により、徒歩の行動範囲における社会利便性が低下しており、自動車による「足の長さ」が無いと日々の生活も難しい状態に陥る人が増えている(自転車やバイクも手段の一つだが、概して高齢者には難しい)。「買物難民」「買物困難者」もその一例。

加速化する高齢化や事故の問題から、高齢者の自動車運転を止めさせようとの動きもある。身体動向や老化の状態の上でその判断が正しい場合もあるが、同時に現状の利用状況を十分推し量り、代案も含めた配慮も忘れてはなるまい。


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【年齢階層別・自動車乗用中の交通事故死者数推移をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)】

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