自動車や電子レンジ、家庭内で使うものの購入決定権は主婦に?

2013/03/21 14:45

自動車博報堂は2013年3月11日、子供を持つ母親の就業状況に応じた消費に関するレポート「ママのワークスタイルと消費」を発表した。それによると調査対象母集団においては、世帯内で使う自動車を購入する際、その選択に主婦が関わっている割合は4-5割だった。主婦が主に決める度合いは1割程度で、残りの2-3割は夫婦共にとなっている。その他用品別では、家事などで使う日用品は主婦の選択率が高く、テレビのような家庭内娯楽やデジタル色の強い用品では低めの結果が出ている(【発表リリース】)。

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今調査は2012年9月23日から28日と10月12日から15日にかけて、全国の20-40代で0-9歳の子供を有する既婚女性に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1223人。年齢・職業・長子年齢で割付し、ウェイトバック集計にて計算が行われている。

夫婦生活においては、配偶者、さらには子供と共に使う「世帯全体の持ち物」を購入する事例も多い。その際、誰の意見を聞くか、選択権があるか、関わっているかについて、今項目では尋ねている。公開値は「主に主婦自身」「夫婦一緒」のみだが、他に「子供」「親」「その他の肉親」「皆で」などの選択肢が考えられる。

住宅購入以外では、恐らく世帯内での買い物で一番高額となるのが自動車。今件では「誰の持ち物となるか(誰がメインに使うか)」までは聞いていないが、約4-5割の主婦が何らかの形で自動車購入に関して意見力を行使したと回答している。

↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(自動車)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)
↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(自動車)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)

主婦単独で選択した事例は1割程度でしかなく、残りの3割前後は夫婦共に選んだとある。残りの5-6割が気になるところだが、子供の送り迎えや仕事場への行き来で使う事例もあるものの、多分に夫の決定によるところが大きいものと考えられる。パートや専業主婦と比べて自動車の利用性向が高いであろうフルタイム就業者の回答率が高めなのも、それを裏付ける。

テレビの関与度合いも自動車とさほど変わらない。

↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(テレビ)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)
↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(テレビ)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)

家庭内での利用なため主婦の方が夫よりも妻の方が接触時間は長いものの、機能の良し悪しなどのチェックを考えれば、その方面に長けた夫に任せた方が良いとの判断が働いているのだろう。もっとも、テレビ接触時間が一番長いはずの専業主婦の方が、主婦のみでの決定率がやや低めなのは、少々不思議なところ。

他方、家庭内用品でも主婦の利用機会が多く、個体差の大きい、そしてその差異が利用結果(=料理)に大きな影響を及ぼす電子オーブン・レンジでは、主婦の関与度合いがきわめて高い。

↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(電子オーブン・レンジ)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)
↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(電子オーブン・レンジ)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)

欲しい機能は実際に利用する主婦が把握しており、その結果出来上がる料理を待つのみの場合が多い夫や子供にとって、口出しできる有余はあまり無い。この結果も当然の話。

最後はゲーム機。

↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(ゲーム機)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)
↑ 過去5年間の購入における耐久財の購入の際の主婦関与度合い(ゲーム機)(「主に自分(=主婦)」「夫婦一緒」の回答のみ)(一部)

今件資料にある用品の中では、ゲーム機が一番「主婦の関与度」は低い。どのゲーム機が良いのか分からない場合もあるだろうが、それよりもむしろ夫、あるいは子供側の願望が強いと考えられる。一見すると一番多忙なはずのフルタイム就業者の関与率が一番高いのは不思議なところだが、携帯ゲームの購入に口を挟んでいるか、遊べる時間が限られているからこそ、こだわりをもって選択したく意見を述べているのかもしれない。

サンプルとして今回は4つほどグラフ化したが、元資料にある他の事例もあわせると、

・家庭用品は主婦の関与度が高い。
・高額、デジタル系用品は主婦の関与度が低め、さらに夫婦一緒に決める場合も多い。

との傾向が見られ、ゲーム機はやや特異な例となる。

特異事例として空気清浄器があるが、これは他の用品と異なり「夫婦一緒」の回答率がきわめて低く、4割強が主婦のみという結果が出ている。残り5割強は恐らく夫によるものだろう。自動車や電子レンジなどと異なり、空気清浄器には夫婦一緒に考える余地がない、あるいは片方が候補を提示しても相手方がそれを否定し対抗案を出すほど、機種ごとの差異が無い、あるいは夫婦共に把握できていないのかもしれない。

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