一番は店舗カード、電子マネーは3割強…子持ち主婦のカード利用事情を探る

2013/04/01 20:45

店舗のシール博報堂は2013年3月11日、子供を持つ母親の就業状況に応じた消費に関するレポート「ママのワークスタイルと消費」を発表した。それによると調査対象母集団においては、店舗が実施しているスタンプやシール、ポイントを集めるタイプのショップカードを利用している人は9割近くに登ることが分かった。昨今では携帯電話の普及で急速に浸透しつつある電子マネーは、約3割の利用率を示している(【発表リリース】)。

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今調査は2012年9月23日から28日と10月12日から15日にかけて、全国の20-40代で0-9歳の子供を有する既婚女性に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1223人。年齢・職業・長子年齢で割付し、ウェイトバック集計にて計算が行われている。

支払系のカードでは昔からのお馴染みとなるクレジットカード、そして昨今では携帯電話の普及と共に急速に浸透を深める電子マネーや電子クーポンなど、現金以外での支払い手段は色々なスタイルのものが用意されている。また類似商品を販売する競合他社・店舗ではなく、自社店舗で買い物をし続けてくれるように、リピーターを増やすため、各店舗、チェーン店単位でクーポンやショップカードを配り、利用を勧める事例も少なくない。

今回はそれら商品やサービス購入時に使う、非現金系のツールの利用頻度を尋ねている。調査対象母集団が「幼い子供を持つ主婦」という、少額・高頻度の消費行動の中心であるだけに、興味深いデータといえる。

↑ 使用度合への問いで「積極利用」「時々利用」の回答者率
↑ 使用度合への問いで「積極利用」「時々利用」の回答者率

一連の選択肢の中でもっとも使われているのは、店単位で使えるショップカード。冒頭で説明しているが、スタンプやシールなどを小冊子に貼りこんで使うのがよく知られている。導入ハードルが低く、デジタルの仕組みも要らないので、昔からよく使われている方法。このカードの利用者は88.9%と9割近い。

ほぼ同率で次点なのはクレジットカード。こちらはショップカードよりは店側の導入ハードルは高いものの、昔から使われている手法で、よほど小さな店でない限り、ほとんどの店で使えるはず。支払の記録が残る、後で一括して支払えるなどの利点をうまく活用する人も多い。

やや意外なのは、携帯クーポンの利用率が52.6%と高めなこと、そして電子マネーの利用率が31.3%と低めなこと。携帯電話の利用率は主婦の間でも高く、利用できるチャンスは多い。しかし今件のデータを見る限り、電子マネーの利用率が高いとは思えない。これは【基本は現金・クレカ…二人以上世帯の代金支払い方法の移り変わりをグラフ化してみる(2012年版)】でも指摘しているが、携帯電話で用いる電子マネーは多分に「持ち主個人の財布」的使われ方をしており、世帯全体の買い物で用いることは避けられる傾向にあるからだと思われる。

これを回答者の就業スタイル別に再計算したのが次のグラフ。

↑ 使用度合への問いで「積極利用」「時々利用」の回答者率(属性別)
↑ 使用度合への問いで「積極利用」「時々利用」の回答者率(属性別)

全般的に大きな差異はないものの、例えばクレジットカードではフルタイム就業者が91.8%と9割を超えているのに対し、パートや専業主婦では8割台にとどまっている。仕事の上でクレジットカードを使う事例が多いからだろうか。一方、クーポン(店頭や街頭配布、雑誌やチラシ・フリーペーパー)の利用はパートやアルバイトの利用率が高い。取得する機会の多い・少ないが一因かと思われる(フルタイムは出勤・帰宅位しか受け取れる機会がない、専業主婦は自宅内にいることが多い)。

気になる携帯系ツールだが、電子マネーはフルタイム就業者がやや多め。出先で利用する機会が多いことや、少しでも時間を節約したい、さらには支出の計算がしやすいなどの長所を活かすべく、利用しているのだろう。一方携帯クーポンなどはパート・アルバイトがやや高めなものの際立った違いはない。5割強を多いと見るか少ないと見るかは判断が分かれるが、少額消費生活の中心にある主婦の利用率と見た場合、さらなる市場の創生のためにも、もう少し利用率の向上を願いたいところだ。

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