世代で異なる料理レシピの入手元

2013/03/20 15:00

揚げ物料理マルハニチロホールディングスは2013年2月27日、料理レシピに関する調査結果を発表した。それによると週一以上・自宅で夕食を作る女性から成る調査母体のうち、料理レシピを使う人においては、もっともよく使うレシピの入手元は「レシピサイト」だった。7割近くの人が使っている。ついで「料理本・レシピ本」「雑誌」「テレビ」が続いている。世代別に見ると若年層ほど「レシピサイト」が多く、歳を経るに連れて「料理本」「雑誌」「テレビ」などの利用が増えていく。40代以降になると「レシピサイト」「料理本」両項目における利用頻度の逆転現象も確認できる(【発表リリース一覧ページから「料理レシピに関する調査」】)。

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今調査は2013年1月18日から23日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で、週に1日以上自宅で夕食を作る20-59歳の女性に対して行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

先に別記事で記したが、今調査対象母集団においては約8割が一定以上の利用頻度で、料理のレシピを用いている。

↑ 料理レシピを利用する頻度(再録)
↑ 料理レシピを利用する頻度(再録)

それではその料理レシピはどこから入手しているのだろうか……というのが今回の題材。レシピ利用者全体としては「レシピサイト」がもっとも多く68.9%、ついで「料理本・レシピ本(電子書籍を除く)」が64.6%で、ここまでが過半数の回答。

↑ 料理レシピの入手先(料理レシピ利用者限定)(複数回答)
↑ 料理レシピの入手先(料理レシピ利用者限定)(複数回答)

調査対象母集団が各世代で均等割り当てなのも一因だが、レシピ本以上にレシピサイトの利用率が高い結果となった。もっとも、第3位以降は「雑誌」「テレビ」「伝統の味・レシピ」など昔ながらの手段が続き、デジタル系はようやく第8位に「食品メーカーのウェブサイト」が登場する。もっとも「インターネットでのレシピ」≒「レシピサイト」という認識が主流であるから、他のコンテンツの利用頻度が低いのは仕方のない話。

また、「個人のブログ」「有名人ブログ」「レシピアプリ」「小売店などのサイト」より、「食品メーカーのサイト」がはるかに高評価・高利用率を示しているのにも注目したい。素材提供元ゆえの安心感か、自社素材をテーマにしたレシピが多く、料理をつくる立場から見れば「手元にある素材から何か新しい料理を作りたい」との需要にあった内容だからかもしれない。

このレシピ入手元に関して上位陣を世代別に見ると、いわゆる「世代間格差」がはっきりと確認できる。

↑ 料理レシピの入手先(料理レシピ利用者限定)(複数回答)(世代別・上位のみ)
↑ 料理レシピの入手先(料理レシピ利用者限定)(複数回答)(世代別・上位のみ)

全体ではトップの「レシピサイト」、そして「食品メーカーのウェブサイト」は20-30代で高い値を示しているが、40代以降になると大きな下落を見せる。一方で「雑誌」「テレビ」「新聞」などの既存メディアは40代以降で大きな上昇を示している。結果として40代以降に限定すると入手先のトップは「レシピサイト」ではなく(世代間格差の無い)「料理本・レシピ本」となる。「新聞」は特に世代間の差異が大きく、20代と50代とでは3倍近い回答率が確認できる。

レシピサイトこれはその世代のインターネット、特にモバイル系端末の利用・傾注度合いがそのまま現れていると見て良い。インターネットを使い慣れているからこそ、レシピを探す際にも気軽にレシピサイトを検索するが、40代や50代になると以前からよく使っていたレシピ本などにまず目が留まる、手に取ってしまう。日頃の習慣がそのままレシピ探しにも当てはまるという次第(もっとも日頃の習慣とは得てしてそのようなものだ)。

今件調査が携帯電話を使ったインターネット経由で行われていることを考慮すると、世間一般にはもう少し世代間格差が広がるものと考えられる。一方で中堅層以降にもインターネットの利用は確実に浸透しており、使い慣れた世代は歳を経てもそのまま利用し続ける事例が多いことから、今後は少しずつレシピサイトの利用率が年上の世代でもさらに高まるものと考えられる。「歳をとったのでインターネットを使わないようにする」というパターンは考えにくい。人は一度便利さを覚えてしまうと、なかなかそれを手放したくないものである。

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