無料コンテンツに支援のための少額寄付、しても良い人5割強

2013/03/11 14:45

お金東京工芸大学は2013年2月26日、音楽の視聴性向やいわゆる「ボーカロイド」に関する調査結果を発表した。それによると音楽を聴くことが好きな若年層から成る調査対象母集団においては、無料で提供されているコンテンツのうち自分が気に入ったものに対し、制作者への支援の意味を込めて少額の寄付をしても良いと考えている人は5割強に達していることが分かった。ボカロ曲(ボーカロイド曲)ファンに限れば8割近い人が賛意を示している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2013年1月28日から30日にかけて、「音楽を聴くことが好き」とした12-39歳の男女に対し、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は10代・20代前半・同後半・30代前半・同後半で100人ずつ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。「音楽試聴が好き」との条件付けのため、世間一般の調査対象母集団と比べ、回答には多少の音楽性向における偏りが生じていることを留意する必要がある。

「VOCALOID(ボーカロイド)」とは、ヤマハが開発した音符と歌詞を入力するだけで歌声を作成することができる歌声合成技術、および、その技術を応用したソフトウェアの総称。さらにはその技術が用いられている商品に設定されているキャラクター(例えば初音ミク)を指す場合もある。

先に別記事で記したが、ボカロ曲を聴いたことがある人においては、「無料で動画共有サイトなどで曲を聴ける」という項目が、ボカロ曲の魅力の上位に挙げられてる。

↑ ボーカロイド曲のどんなところに魅力を感じるか(複数回答、聴いたことがある人限定)(再録)
↑ ボーカロイド曲のどんなところに魅力を感じるか(複数回答、聴いたことがある人限定)(再録)

それではそのような無料提供のボカロ曲をはじめ、無料で提供されているコンテンツに「気に入ったものに対し、支援の意味を込めて少額のお金を制作者に寄付する」という行為にはどのような考えを持つだろうか。全体では4.5%が積極的に寄付したい、52.0%が寄付しても良いと回答し、合わせて56.5%が好意的にとらえている・意向はあるとの結果となった。

↑ 気に入った無料コンテンツ制作者に対し、少額のお金を寄付してもいいと思うか
↑ 気に入った無料コンテンツ制作者に対し、少額のお金を寄付してもいいと思うか

男女・世代別の差異はほとんどないが、ボカロ曲が好きか否かでは大きな違いが生じているのが興味深い。ボカロ曲好きの人は積極的に寄付したい人だけでも9.2%に達しており、寄付しても良い人と合わせると8割近くに登る。他の属性と比較して約20%ポイントもの差が出ており、金銭的な面での支援に好意的であることが分かる。

リリースではこの動きに関して「楽曲の制作者やイラストや動画などの二次創作者、それらのファンなど、ユーザー(個人)が成長を牽引してきたボーカロイド曲の愛好者たちの中には、コンテンツの作り手を支援したい・してもよいと考えている方が増えてきているようです」とある。これだけ他の属性との差が大きければ、その分析にもうなづけるというものだ。

問題を挙げるとすれば「少額の寄付」のハードルが未だに高いこと。それこそ買い物のお釣りで持て余し気味な、パソコンのモニタの脇や小物入れに置いてある小銭を手に取り、貯金箱に入れるような感覚で寄付(=送金)ができる仕組みが普及すれば、彼ら・彼女らの「少しだけど、支援をしたい」という気持ちが今まで以上に体現化できるに違いない。


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