睡眠時間は8時間前後、家事の時間は?…諸外国の働き人達のライフスタイルをグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)

2013/03/08 07:55

睡眠総務省統計局では2012年7月13日から12月21日に渡り何度かに分割する形で、「2011年社会生活基本調査」の結果を公開している。そこでそれらの値を基に、【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】を皮切りに、気になる要素を抽出、さらに必要な時には追加資料、統計局のデータベース上の詳細値を用いて補足した上でグラフを実施し、社会生面での状況の把握を行っている。今回は諸国における有業者(働き人)の主要生活行動の中から睡眠・家事や家族のケア・テレビ・通勤の4項目に的を絞り、その平均時間を眺めてみることにした(【平成23年社会生活基本調査(総務省)】)。

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調査方法や調査対象母集団など、調査要件に関する詳しい内容は、以前2013年3月5日の記事【インターネットの利用時間動向をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】を参照してほしい。なお今件部分は各国の主要調査結果を元に生成されたデータであり(例えばEU諸国は「Comparable time use statistics ‐National tables from 10 European countries - February 2005」を参考にしている)、各項目には定義の違いによる差異が生じ得ることに注意しなければならない。

次のグラフは主要国別・週全体(平日以外に土日も含めた平均)・性別・有業者限定の、平均行動時間。通勤項目でベルギーが空欄になっているが、これは「通勤していない」では無く、単にデータが無いに過ぎない。

↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(男性)
↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(男性)

男性の睡眠時間は8時間前後。これは世界でほぼ共通。テレビ視聴時間は1日あたり2時間程度。ハンガリーやイギリスがやや長いように見受けられる。大きな差異があるのは家事・家族のケア(身の回りの用事や食事など。自分自身は除外)。諸外国が2時間前後を有しているのに対し、日本は1時間を切っている。これは以前【共働きか否かで大きく変わる妻の家事時間(2011年社会生活基本調査)】などでも記したが、就労時間が長いことで自分以外のケアや家事にまで時間が回せない状態を意味している。

↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(男性)(仕事と仕事中の移動)
↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(男性)(仕事と仕事中の移動)

日本の就業時間は約7時間(土日も含めた平均)。他国と比べて2時間前後長い。通勤時間を見ても、他の国と比べて日本は長め。どの国でも1日は24時間で変わりなく、睡眠時間もほぼ同じとなれば、とてもではないが他国のように家事などにまで手は回せない。

女性は男性とはやや事情が異なる。

↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(女性)
↑ 行動の種類別総平均時間(週全体、有業者)(女性)

家事・家族のケアの時間はほぼすべての国で同レベル。テレビ視聴時間もハンガリーや日本、イギリスの長さが目立つ程度(これは男性も同じ)。他方、睡眠時間だが、日本は他国と比べて50分程度短いことが確認できる。

今件は有業者を対象としているが、やはり日本の仕事時間は他国と比べて30分-1時間ほど長い。その一方で家事・家族のケアを他国並みにするため、睡眠時間を削っている計算になる。

今件はあくまでも比較論以上のものでしかなく、さらに冒頭で触れたように調査国によって回答項目・定義基準が異なるため、厳密な比較内容とまでは言い難い。とはいえ、働き人における日常生活上の、日本と諸外国との違いが透けて見えることに違いは無い。日本では時間的勤労ぶりが男女ともにプライベートを圧迫している。一言で表現すれば、このような言い回しでくくれるだろうか。

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