大雪などによる悪天候がマイナス要因に、衣料品の下落は2ケタ台…2013年1月度チェーンストア売上高、マイナス4.7%

2013/02/22 15:45

【日本チェーンストア協会】は2013年2月21日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2013年1月度における販売統計速報を発表した。それによると2013年1月は大雪などによる悪天候と、それにも関わらず冬物衣料の動きが鈍かったことを受けて、売上総額における前年同月比は11か月連続してのマイナス値、-4.7%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7898店舗に対して行われている。店舗数は先月比で38店舗増、前年同月比で3店舗増。売り場面積は前年同月比100.9%と0.9%ポイントほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0688億2318万円(前年同月比95.3%、▲4.7%)
・食料品部門……構成比:60.4%(前年同月比96.2%、▲3.8%)
・衣料品部門……構成比:11.4%(前年同月比89.0%、▲11.0%)
・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比95.3%、▲4.7%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比100.4%、△0.4%)
・その他…………構成比:6.8%(前年同月比98.1%、▲1.9%)

大雪などの悪天候と
冬物衣料の低迷がネック。
1月は野菜の相場高により農産品の一部が良い動きを示したものの、全般的に不調さが目立ち、軟調。衣料品は天候悪化で寒さが厳しさを増したものの、12月分同様11月からの反動もあり、大きく売り上げを落としている。住関品も値の張るものを中心に動きが鈍い。

個別に見ると、食料品は野菜関連では葉物類は好調だが根菜類は不調。果物はいちごやバナナ、柿などが好調。畜産品では鶏肉が不調だが、たまごは良好。加工肉は動きが鈍い。水産品は鮮魚やかきは水揚げ不足で不調。惣菜は焼き物が不調なものの、冷蔵必要品は全般的に好調。

衣料品ではセーターやコートなど冬物衣料が不調。住関品ではマスクや入浴剤がよく売れたが、風邪薬などは不調。暖房機器も良い動きを示したものの、冷蔵庫や洗濯機などの白物は鈍かった。なお今回月ではテレビ関連商品への言及は無く、特筆するような動きは見られなかったものと思われる。

震災による影響もほぼ終息し、昨今の継続的なチェーンストアにおける不調の流れは小売業全体の苦戦、さらには不況による消費減退も一因だが、同業界の難しい立場が実体化していると考えて良い。時代の移り変わり、消費者の需要、業界の社会的存在意義に沿い、そしてぶれることのない、状況改善の模索が求められている。

今や主婦の間にも普及しつつあるモバイル端末(特にスマートフォン)を有効活用し、いかに集客に結び付けるか、そして一部スーパーや【セブン-イレブン、トヨタ車体の小型電気自動車「コムス」を使った宅配サービス「セブンらくらくお届け便」を開始】などコンビニなどでも展開が進みつつある「買物の宅配サービス」のように、いかに買い手が求めるものを把握し、使い易いサービスとして提供できるか。それが、今後のチェーンストア全体の行く末を決めるカギとなる。

特に今回は2か月前の反動があるとはいえ、寒さが厳しさを増したにも関わらず衣料品部門が大きく下げており、要注意な動きを示している。何が起きているのか、何が原因なのかを正しく分析し、正しい対処を見出し実行する、情報収集力・分析力・発案力・決断力が求められよう。

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