「夫婦で名字が異なる場合、その子供にマイナスの影響がある」2/3が懸念

2013/02/25 15:45

親子内閣府は2013年2月18日、「家族の法制に関する世論調査」の結果を発表した。それによると法的に婚姻状態にある夫婦が同じ名字(姓)を名乗らねばならない現行の法令制度に関し、夫婦の名字が違う場合、その夫婦の子供に何か影響が生じるかについて聞いたところ、「悪い影響がある」と考えている人は約2/3いることが分かった。「特に影響はない」とする人は3割足らずにとどまっている。世代別では女性でやや高齢者ほど「悪影響」回答者の比率が下がるが、属性による大きな差異は見られず、全般的な流れてあることが確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は2012年12月6日から23日にかけて層化2段無作為抽出法を用い、全国20歳以上の日本国籍を持つ人から選ばれた5000人に対し、調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は1959人。男女比は1366対1675、世代構成比は20代242人・30代369人・40代506人・50代479人・60代699人・70代746人。

先に【「夫婦別姓選択」反対派、賛成派をわずかに上回る】で記した通り、夫婦は同じ名字を名乗らねばならない現行法体制に関し、現行維持派・旧姓選択可能に法律変更派がそれぞれ4割近くでほぼ同数、同じ名字・通称の利用を法的に認めるべきだとする人が2割強に達している。

↑ 選択的夫婦別氏制度に関する意見(再録)
↑ 選択的夫婦別氏制度に関する意見(再録)

今件はそれに絡んだもので、仮に旧姓選択可能に法律が変更された場合、多分に生じるものと予想される、「名字が異なる夫婦の間にある子供」に、何か影響が生じ得るのか否かという問題。各回答者の予想・想定という枠を超えたものではないが、全体では67.1%が悪影響がありうると答えている。それに対し影響はないだろうとする意見は28.4%でしかない。

↑ 夫婦の名字が違う場合、夫婦の間の子供に何か影響が出てくると思うか(2012年12月)
↑ 夫婦の名字が違う場合、夫婦の間の子供に何か影響が出てくると思うか(2012年12月)

具体的な「悪影響」について設問では設定されていないが、2/3強の人は悪い影響があると考えていることになる。男女別では女性、未既婚別では既婚の方が強い懸念を生じており、実態感がある。一方で子供のある無しでは「居ない」方が強い懸念を示しているのは興味深いところ。

世代別に見ると男性は特に法則の類は無く、女性は全般的に歳を経るほど懸念は弱まっていく。ただし多分に「分からない」派に吸収されており、「影響は無い」派の増加は最小限に留まっている。

また、経年別変化を見ても大きな動きは無く、悪影響が生じると考える人が多数を占めていることが確認できる。

↑ 夫婦の名字が違う場合、夫婦の間の子供に何か影響が出てくると思うか(経年変化)
↑ 夫婦の名字が違う場合、夫婦の間の子供に何か影響が出てくると思うか(経年変化)

子供の希望により夫婦が別姓化を望む状況は考えにくい。多分に夫婦側の希望で行われうる。だが、夫婦の望みが子供にマイナスを与える可能性があるのなら……と、別姓を望む夫婦においては(現行では法律上は不可能で、いわゆる「内縁の夫婦」の手法を用いねばならないが)、子供を起因とするジレンマを抱えているのかもしれない。

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