仕事するほど寝る時間も遅くなる…男女・曜日・就業状態別就寝時刻をグラフ化してみる(最新)

2017/11/16 04:59

2017-1115就寝時刻は人の元々の性質だけでなく、ライフスタイルによっても大きな違いが生じる。特に仕事からの帰りが遅い人は、必然的に寝る時間も遅くなりがち。今回は総務省統計局が2017年7月14日以降順次結果を発表している2016年社会生活基本調査の結果を基に、就寝時刻の実情を確認していく(【平成28年社会生活基本調査】)。

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ライフスタイルが透けてみえる就寝時刻


今調査の調査要綱は先行記事【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる】を参照のこと。また今件における就寝時刻とは17時以降で翌日のお昼よりは前に始まり、60分を超えて続く睡眠の開始時刻を意味する。

まずは直近2016年における平均就寝時刻だが、平日は男性が23時16分、女性が23時08分と、女性の方が8分早い。女性の方が早起きなことや、一人暮らしの男性において仕事で帰宅が遅く、就寝時刻もずれ込む事例が多いからだと思われる。別の機会に詳細を解説するが、実際働き盛りの年齢階層では男女で大きな差異が確認されている。

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2016年、10歳以上、時:分)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2016年、10歳以上、時:分)

土曜は男性で平日とほぼ変わらず、女性ではむしろ3分夜更かしになる。これは翌日の日曜がお休みで、多少遅く起きても寝坊の心配が要らないため。一方日曜は就業者も休みを取る場合が多く日中のスケジュールに余裕ができ、早く翌日からの一週間に備えるために床につけるのが、平日よりも早めに寝てしまう原因。それでも23時前に就寝することはない。

これを就業別に見ると、男女とも「有業者は日曜の方が早い」「無業者は平日と土日の差がほとんどない」との動きが見られる(女性は土曜が平日より4分ほど遅くなっているが、これは上記にある通り、寝坊の心配が要らないために夜更かしをしているのだろう)。見方を変えれば、就寝時刻は多分に就業時間(厳密には就業終了時刻)に左右されることになる。この傾向は夕食開始時刻とほぼ同じため、夕方以降のスケジュールが就業で一様に、ところてん式にずれ込んでいることが分かる。

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2016年、15歳以上、男性、時:分)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2016年、15歳以上、男性、時:分)

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2016年、15歳以上、女性、時:分)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2016年、15歳以上、女性、時:分)

多くの人が休みを取る日曜でも、有業者と無業者との間に約30分の差が出るのは「日曜勤務の人」「平日の習慣上」双方の理由によるものだろう。また就業者は休日でも、準備などでそれなりに時間を取られることも一因。さらにいえば無業者は高齢層の比率が高いため、早めに就寝してしまうのも影響しているものと考えられる。

5年間の変化は


今調査結果では5年前、つまり2011時点における就寝時刻の値も取得可能。そこで5年間の変移を計算したところ、男女とも平日・土日を問わず早まる傾向が確認できた。

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(10歳以上、2011年から2016年への差異、分)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(10歳以上、2011年から2016年への差異、分)

残業や土曜日出勤者が減れば帰宅時刻も早まるため、就寝時間を前倒しにすることができる。就寝時刻の早まりは、これで説明できそうではある。

これをさらに就業状態別に細分した結果が次のグラフ。

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(普段の就業状況別)(15歳以上、2011年から2016年への差異、分)(男性)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(普段の就業状況別)(15歳以上、2011年から2016年への差異、分)(男性)

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(普段の就業状況別)(15歳以上、2011年から2016年への差異、分)(女性)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(普段の就業状況別)(15歳以上、2011年から2016年への差異、分)(女性)

有業者と無業者間における、5年間の就寝時刻の動向に関する傾向は見いだせない。日曜で無業者の就寝時刻が有業者以上に早まっている雰囲気はあるが、一方で平日や土曜日は有業者の方が就寝時刻の早まり度合いは大きい。

しかしながらいずれも数分の単位でしかなく、無業者の「有業者より早寝」の動きには変わりはない。元々【男性より女性、無職な人ほど早めに夕食を取る傾向】にもある通り、無業者ほど夕食開始時刻が早まる動きが確認されており、それがそのまま夕食後の各種行動時間、そして今回の就寝時刻にまで影響を及ぼしているのだろう。


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