仕事するほど寝る時間も遅くなる…男女・曜日・仕事の有無別就寝時刻をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)

2013/02/26 11:30

就寝総務省統計局は2012年7月13日から12月21日にかけて逐次、2011年版「社会生活基本調査」の結果を公開している。そこで【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】にあるように、目に留まった点を抽出し、必要な時には追加資料や統計局のデータベース上に展開されている詳細値を使って補足した上でグラフ化し、状況の把握を行っている。今回は男女、就業のある無し、そして直近と5年前における就寝時刻(17時以降で翌日のお昼前に始まり、60分を超えて続く睡眠の開始時刻)の変移を見ていくことにする。個々の生活様式で大きく変化するため、あくまでも同一属性内の平均的な値ではあるが、ライフスタイルの動向を知る上で傾向を知るのは有意義に違いない(【平成23年社会生活基本調査(総務省)】)。

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今調査は1976年以降5年おきに行われているもの長期的なもので、1日の生活時間の配分と過去1年間における主な活動状況などを調べている。そしてその結果は多種多様な視点から集計された上で、仕事と生活の調和の推進や男女共同参画社会の形成、少子高齢化対策などの各種行政施策の基礎資料に役立てられることになる。

まずは直近2011年における平均就寝時刻だが、平日は男性が23時19分、女性が23時11分と、女性の方が8分早い。女性の方が早起きなことや、一人暮らしの男性において仕事で帰宅が遅く、就寝も後ろにずれ込む事例が多いからだと思われる。別の機会に詳細を解説するが、実際働き盛りの世代では男女で大きな差異が確認されている。

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2011年)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2011年)

土曜日は男性で変わらず、女性ではむしろ4分夜更かしになる。これは翌日の日曜日がお休みで、多少遅く起きても大丈夫なため。一方日曜は就業者も休みを取る場合が多く日中のスケジュールに余裕が出来、早く翌日からの一週間に備えるために床につけるのが原因。それでも23時前に就寝することはない。

これを就業別に見ると、男女とも「有業者は出勤曜日ほど遅い」「無業者は平日土日の差がほとんどない」との動きが見られる。見方を変えれば、就寝時刻は多分に就業時間(厳密には就業終了時間)に左右されることになる。この傾向は夕食開始時刻とほぼ同じため、夕方以降のスケジュールが就業で一様に、ところてん式にずれ込んでいることが分かる。

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2011年)(男性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2011年)(男性)

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2011年)(女性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2011年)(女性)

多くの人が休みを取る日曜でも、有業・無業間に約30分の差が出るのは「日曜勤務の人」「平日の習慣上」双方の理由によるものだろう。また就業者は休日でも、準備などでそれなりに時間を取られることも一因。

今調査結果では5年前、つまり2006年時における就寝時刻の値も用意されている。そこで5年間の変移を計算したところ、男女とも平日・土曜日は早まり、日曜日は遅くなる傾向が確認できた。さらに平日と土曜日では後者の方がより早まる分数が多い。

↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)
↑ 男女・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)

残業や土曜日出勤者が減れば帰宅時刻も早まるため、就寝時間を前倒しにすることができる。平日・土曜日の就寝時刻の早まりは、これで説明できそう。

一方日曜日のずれ込みは説明がつきにくい。以前別記事で記したが日曜日では夕食開始時刻は早まっているため「夕食前の時間に余裕が無くて夕食がずれ込み、その影響を受けて寝るのが遅くなる」との説明ができないからだ。単に翌日からの一週間に備え、夕食後の団らんを少しでも長く楽しんでおこうという動きなのかもしれない。

これをさらに就業状態別に細分した結果が次のグラフ。

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)(男性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)(男性)

↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)(女性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均就寝時刻(2006年から2011年への差異、分)(女性)

全般的にはこの5年間で「有業者より無業者の方がより早寝をする」傾向が強まっている。日曜日は就業時間が遅くなっているが、それでも有業者より無業者の方がずれ込み時間が少なく、無業者の「有業者より早寝」の動きには変わりはない。元々【男性より女性、無職な人ほど早めに夕食をいただく傾向(2011年社会生活基本調査)】にもある通り無業者ほど夕食開始時刻が早まる動きが確認されており、それがそのまま夕食後の各種行動時間、そして今回の就寝時刻にまで影響を及ぼしていると考えれば、道理は通るというものだ。


■関連記事:
【男女とも平均睡眠時間は6時間半・中堅以降は男性がやや長い傾向(2010年分反映版)】

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