世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる(2012年第4四半期)

2013/02/18 11:30

ICT(情報通信技術)の調査やアドバイスを行う国際企業ガートナーは2013年2月13日、世界全体における2012年第4四半期の携帯電話(一般携帯電話、スマートフォン)の推定販売台数が4億7207万6400台に達したと発表した。そのうちスマートフォンは2億0766万2400台で、44.0%の割合を占めている。携帯電話全体ではサムスンが最大のシェアである22.0%を占め、次いでノキアが19.1%、アップルが7.5%と続いている。今回はガートナー社の今件やいくつかの過去のリリースを参照し、前回の【世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる(2012年第3四半期)】のスタイルを踏襲する形で、ここ数年における各四半期の携帯電話「販売」動向をまとめてみることにした(最新リリース:【Gartner Says Worldwide Mobile Phone Sales Declined 1.7 Percent in 2012】)。

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リリースによれば2012年第4四半期において全世界で販売された携帯電話は4億7207万6400台。そのうち44.0%はスマートフォン、残りは一般携帯電話。スマートフォンの普及は進んでいるが、世界全体で見ればまだ一般携帯電話の需要の方が大きい。ただし前四半期のスマートフォン販売シェアが39.6%だったことを思い返せば、スマートフォンの販売は確実に拡大していることが分かる。なお今件記事は「四半期単位の『販売』実績」であり、「特定期間における所有・稼働数、シェア」ではないことに注意してほしい。

↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(2012年第4四半期)
↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(2012年第4四半期)

次の図は、四半期単位の動向を3年に渡ってさかのぼり、2009年第1四半期から順にグラフ化したもの。携帯電話全体としては「年末(第4四半期)によく売れる」「販売数は漸増」「直近1年間は漸減-横ばい」という動きがつかみ取れる。

↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)
↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)

【アジア太平洋のモバイル加入者数や増加傾向をグラフ化してみる】などでも示しているが、アジアやアフリカなどの新興諸国で爆発的に浸透しつつある携帯電話は、その多くが非スマートフォン。今件データでも販売実績として今なお一般携帯電話の方が上なのも、納得がいく。一方で、スマートフォンの販売数も確実に増加。一般携帯電話が横ばいから縮小の動きを見せる中、じわじわとシェアを拡大しつつあるのが見て取れる。

他方今回のリリースのタイトルにもある通り、2012年の年間を通した販売台数は17億4617万5600台となり、前年比で1.7%の減少。直近・年ベースで販売台数を減らしたのは、いわゆるリーマンショックを体験した2009年で、それ以来の減少となる。当時との景気動向の比較をする限り、今回のマイナスは景気起因というよりは、携帯電話そのものの保有率に関してピークが近づいてきた感はある。

成長を続けるスマートフォン販売数だが、その中ではOSシェアの競争が激化し、この数年で大きく様相を変化させている。

↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数(OS別)(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)
↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数(OS別)(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)

↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数シェア(OS別)(Gartner調べ)(四半期単位)
↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数シェア(OS別)(Gartner調べ)(四半期単位)

スマートフォンのOS別販売数やシェアを言及する際にはいつも注意しているが、iOSはApple社のみの提供であるのに対し、Androidは多数社の販売数を全部足している。今件はあくまでも「OS」という括りでの数字であり、1企業=iOSとなるApple社と、多数企業で支えられているAndroidとでは、単純に数字の大きい小さいを比較するのには、やや難があることを記しておく。

さてAndroidの四半期単位での出荷台数は、言葉通り右肩上がり。Appleもそれに近いが、この1年ではやや横ばい-漸減。見方を変えれば、1社でここまでの動きは非常に大きなものともいえる。また、四半期区切りでの販売数のシェアだが、2009年当初はSymbianがトップで、次いでResearchInMotion。Appleは1割強、Androidは2%にも満たなかった。しかし両方共に漸増を続け、2011年第1四半期では双方合わせて過半数の販売シェアを握るまでになる。直近の2012年第4四半期では、ついにiOSとAndroidで9割超の販売シェアを占めるまでになった。

直近2012年第4四半期に限れば、AndroidだけでなくiOSも販売台数を大きく上昇させ、台数シェアも大きく戻しを見せている。これは2012年9月に全世界で発売されたiPhone 5によるところが大きい。同じような現象はiPhone 4Sが発売された2011年第4四半期から2012年第1四半期にも起きており、iOS=Apple社の販売シェアが、新機種の発売に大きく左右される傾向にあることがうかがえる。

この勢いがこのまま進むと、四半期単位の販売実績における携帯電話全体に占めるスマートフォンの比率が、過半数に達する日もそう遠いものでは無い。iOSとAndroidで9割を超えた今、さらにどこまでシェアを伸ばしていくのか、それとも他OS端末が巻き返しをはかるのか。次のガートナー社の発表が楽しみだ。

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