女性の夕食時間、一番遅い世代は? 世代別夕食開始時刻をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)

2013/02/25 11:30

夕食の準備2012年7月13日から12月21日にかけて総務省統計局では、2011年版の「社会生活基本調査」の結果を発表した。そこで【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】に代表されるように、ポイントとなる項目を逐次抽出し、時には追加資料やデータベース上の詳細値を使い補足した上でグラフ化し、状況の把握と精査分析を行っている。今回は男女、曜日、そして世代別に夕食の開始時刻の変移を見ていくことにする。表題にもある「女性の夕食開始時刻」にはある特異な動きがあるのだが、それに関する考察も合わせて行おう(【平成23年社会生活基本調査(総務省)】)。

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今調査は1976年以降5年おきに行われている長期的なもので、1日の生活時間の配分と過去1年間における主な活動状況などを調べている。そしてその結果は集約され、多様な視点からまとめ上げられた上で、仕事と生活の調和の推進や男女共同参画社会の形成、少子高齢化対策などの各種行政施策の基礎資料として役立てられることになる。

まず最初に挙げるのは、男女・曜日別、そして世代別の平均夕食開始時刻の動向を記したもの。縦軸の時間区切りを統一し、男女の比較もしやすいようにしてある。

↑ 年齢階級、曜日別平均夕食開始時刻(男性)
↑ 年齢階級、曜日別平均夕食開始時刻(男性)

↑ 年齢階級、曜日別平均夕食開始時刻(女性)
↑ 年齢階級、曜日別平均夕食開始時刻(女性)

まず男女とも概して平日より土曜、土曜より日曜の方が夕食の開始時刻が早い。これは以前【男性より女性、無職な人ほど早めに夕食をいただく傾向(2011年社会生活基本調査)】でも解説した通り、就業者は就業時間に押される形でどうしても夕食時刻を遅くせざるを得ないため。土曜日出勤者も多分にいることから、平日よりは早いものの、休日よりもは遅くなる次第。また歳を経るに連れて健康・身体の変化などから就寝時間が早くなるため、自然と夕食開始時刻も早くなる(もちろん定年退職などで就業者率が減るのも一因)。そして女性よりも男性の方が平日と土曜・日曜の差異が大きいのも、男性の方が正社員での就業者が多く、必然的に帰りが遅くなるから。

また遅くなるピークを見ると男性は平日と土日でずれが生じるが、女性は曜日を問わず20代前半がもっとも遅くなる。これもまた就業と関係しており、20代が一番正社員率が高いため、帰宅・夕食時間が遅くなる次第(別調査だが【正社員率は6割強…働き人達の正規・非正規社員率をグラフ化してみる(2011年分反映版)】を参照のこと)。結婚してからのパート・アルバイトの場合は正社員と比べて労働時間が短く、夕食開始時刻が後ろにずれ込む可能性が低くなる。

やや余談になるが、男女で平日・世代別の夕食開始時刻を比べると次の通りとなる。

↑ 年齢階級、性別平均夕食開始時刻(2011年)(平日)
↑ 年齢階級、性別平均夕食開始時刻(2011年)(平日)

20代後半から男女で大きく差異が生じるのは、やはり就業しているか否かで夕食開始時刻が異なるため。そして男性の定年退職や女性のパート・アルバイトの必要性の低下(=子供の親離れ)が進むに連れて、男女の差異は縮まっていく。同時に就寝時間が早くなるという身体的な事情もあり、開始時刻が早まる形となる。

一番の男女差が生じるのは30代後半で50分近く。男性の働き盛りでもあり、多忙なために帰宅も遅くなる。当然食事もずれ込む結果、差異が開くと考えれば、この動きも納得がいくというものだ。

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