男性より女性、無職な人ほど早めに夕食をとる傾向(2011年社会生活基本調査)

2013/02/24 14:00

夕食総務省統計局は2012年7月13日から12月21日にかけて順次、2011年版の社会生活基本調査の結果を発表している。そこで当サイトでは【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】に代表されるように、ポイントをいくつか抽出し、時には追加資料やデータベース上の詳細値を使い補足した上でグラフ化し、状況や分析の把握を行っている。今回は男女、就業のある無し、そして直近と5年前における夕食の開始時刻の変移を見ていくことにする。生活様式で大きく変化するため、あくまでも同一属性内の平均的な値ではあるが、ライフスタイルの動向を知る上で傾向を知るのは有意義に違いない(【平成23年社会生活基本調査(総務省)】)。

スポンサードリンク


今調査は1976年以降5年おきに行われているもので、1日の生活時間の配分と過去1年間(調査回答時から)における主な活動状況などを調べている。そしてその結果は多様な視点から集計された上で、仕事と生活の調和の推進や男女共同参画社会の形成、少子高齢化対策などの各種行政施策の基礎資料として役立てられることになる。

まずは直近2011年における平均夕食開始時刻(16時以前・24時前に始まる最初の食事開始時刻。例えば昼飯を抜いて早めの夕食をとった場合でも、この時間に当てはまれば夕食と見なす)だが、平日は男性が19時17分、女性が18時55分と、女性の方が約20分早い。朝食でも同様の傾向が見られたが、これは夫の帰りが遅くなる場合に、妻が先んじて子供と一緒に食事をとる事例が多いからだと思われる。

↑ 男女・曜日別平均夕食開始時間(2011年)
↑ 男女・曜日別平均夕食開始時間(2011年)

これが土日になると男性は20分、女性は10分ほど開始時刻が早くなる。土曜日より日曜日の方がさらに遅くなるのは、土曜日も出勤・登校で早起きせざるを得ない人がおり、その場合は夕食までのスケジュールが平日に近いものとなるため。また、日曜は夕食を早めに済まし、翌日からの一週間に備えてのんびりしたいという思惑もあると考えれば道理は通る。

これを就業別に見ると、男女とも「有業者は出勤曜日ほど遅い」「無業者は平日土日の差がほとんどない」との動きが見られる。見方を変えれば、夕食開始時刻は多分に就業時間(厳密には就業終了時間)に左右されることになる。

↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2011年)(男性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2011年)(男性)

↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2011年)(女性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2011年)(女性)

多くの人が休みを取る日曜でも、有業・無業間に20分強の差が出るのは「日曜勤務の人」「平日の習慣上」双方の理由によるものだろう。

今調査結果では5年前、つまり2006年時における夕食開始時刻の値も用意されている。

そこで5年間の変移を計算したところ、男女とも早まる傾向が確認できた。しかも平日の方が繰り上がり分数が多い。

↑ 男女・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)
↑ 男女・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)

就業者の残業などが減ったのか、あるいは極力家族そろって夕食を取るよう努力を増したのか、それとも夕食後の団らん時間を少しでも増やすためか。今数字からだけでは分からないが、夕食を取る時間が繰り上がっている。単に「夕食が遅いとお腹がすくので、早めに夕食を取ることにした」「休みの日と比べて平日は遅めなので、少しは早めよう」という、単純な話なのかもしれないが。

これをさらに就業状態別に細分した結果が次のグラフ。

↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)(男性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)(男性)

↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)(女性)
↑ 普段の就業状態・曜日別平均夕食開始時刻(2006年から2011年への差異、分)(女性)

男女ともに有業者より無業者の方が、むしろ夕食開始時刻の前倒し分数は多い。元々無業者の方が早かったのに、さらに有業者と差がつく形となっている。夕食時刻を早くしたいという気概は共通なものの、無業者の方が有業者よりも時間の調整が取れやすいことが、結果として差に出たのかもしれない。


■関連記事:
【共働きか否かを問わず増加する夫の育児時間(2011年社会生活基本調査)】
【夕食を毎日家族そろって食べる世帯は26.2%、では「ほとんど無し」は?】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー