「このメディアだけは欠かせない」過半数がテレビ、若年層はウェブサイトや音楽も

2013/02/21 14:45

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テレビ観戦NHK放送文化研究所は2013年2月7日、「デジタル時代の新しいテレビ視聴(テレビ60年)調査」の概要データを公開した。それによると調査対象母集団においては、「どうしても欠かせないメディア」としてもっとも多くの人が挙げたのは「テレビ」だった。過半数の人が回答している。次いで「ウェブサイト」「新聞」の順となっている。世代・性別では概して歳を経るほど「テレビ」「新聞」の回答率が増えていくのが分かる(【発表リリース一覧ページ】)。


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今調査は2012年11月17日から25日にかけて全国の16歳以上の日本国民より住民基本台帳から層化無作為二段抽出で抽出した3600人(外国人と思われる人は除く)に対し、配布回収法で行われたもので、有効回答数は2506人。男女比・世代構成比は非公開。

多数存在するメディアにおいて、「これだけはどうしても欠かせない」というものを1つ、選択肢の中から挙げてもらったところ、全体では「テレビ」がもっとも多く51%となった。次いで「ウェブサイト」の13%、「新聞」の12%が続いている。

↑ どうしても欠かせないメディア(1つのみ)
↑ どうしても欠かせないメディア(1つのみ)

「ラジオ」が選択肢にないのが残念だが、4マスがどの層からどの程度支持されているのかが、ある程度把握できるグラフといえる。やはり「テレビ」と「新聞」、中でも「テレビ」の中堅層以降の支持は絶大で、70歳以上になると男女とも7割以上が「もっとも重要なメディアはテレビ」と回答している。これと「新聞」を合わせると、男女とも9割以上となることからも、その熱心さが分かるはず。

他方若年層では女性が「音楽」「SNS」の影響力が強め、男性は圧倒的に「ウェブ」の回答率が高く出ている。そして男女ともに「テレビ」はやや低め。歳を経ると男性は「テレビ」「新聞」共に大きく値を伸ばすが、女性は「新聞」が低めで、その分「テレビ」の勢いが大きい。女性の「テレビ好き」が改めて認識できる。

今件はあくまでも「1つのみ」であり、例えば「上位3つを挙げろ」「上位3つについて10ポイントを割り振れ」という回答方法なら、また違った偏りが見えてくるかもしれない。しかし特徴的な部分「高齢層ほど4マス、特にテレビと新聞に傾注」「若年層はウェブや音楽、特に男性はウェブ・女性はSNSや音楽」などの傾向に違いは出ないだろう。日頃から語られているメディアに対する信奉度の世代間格差も、ほぼこれに合致するからだ。


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