若年層は「今後利用時間は増える」は1%のみ、「減る」は4割近く…米Facebook利用者に聞く、今後の利用予定

2013/02/16 14:00

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時間アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2013年2月5日、ソーシャルメディアFacebookの同国における利用動向に関する報告書【Coming and Going on Facebook】を発表した。今回はその中から「現Facebook(FB)利用者における、この1年間でのFBへの評価と、今後の利用時間の予想」について見ていくことにする。


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今調査は2012年12月13日から16日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女に対し、電話インタビュー形式(英語)で行われたもので、有効回答数は1006人。固定電話で回答した人は601人、携帯電話で回答した人は405人(そのうち191人は固定電話無し)。統計結果は国勢調査に基づきウェイトバックが行われている。

今調査では詳細データは公開されていないものの、次のような話が文面で語られている。大人の2/3が利用する巨大ソーシャルメディアであると同時に、以前別記事で触れた「Facebook疲れ」を訴える人も増えている。

・アメリカの大人のうち67%はFacebookユーザー。
・Facebookユーザーの61%は過去において、自発的に数週間FBから離れたことがある。
・インターネットユーザーでFB非利用者のうち20%は、かつてFBユーザーだった経歴を持ち、「もう使わないだろう」と回答。
・FBをしていないネットユーザーの8%は、将来FBにアカウントを持つことに興味を覚えている。

今回は現在FBを利用している人における、この一年間でのFBへの評価と、これから一年間FBへ投じる時間の変化について見ていく。まずは直近一年間における評価。今部分は「重要性」「消費時間」の2項目、そして男女別にそれぞれの項目で「増加」を答えた人の割合が用意されているので、それぞれをグラフ化する。

↑ FB利用者における、この一年間でのFB自身の立ち位置の変化(FB利用者限定)
↑ FB利用者における、この一年間でのFB自身の立ち位置の変化(FB利用者限定)

↑ FB利用者における、この一年間でのFB自身の立ち位置の変化(FB利用者限定)(性別・プラスのみ)
↑ FB利用者における、この一年間でのFB自身の立ち位置の変化(FB利用者限定)(性別・プラスのみ)

全体としては5-6割が変化なし。「重要性」も「消費時間」も増したとする人は1割強に留まっている一方、減少と回答した人が3割前後に達している。全体的にはFBへのウエイトは減りつつある。「距離を置いた経験あり」が6割を超えているのも納得がいく。

とはいえ、ソーシャルメディアの利用性向ではありがちな「女性の方が熱中しやすい」という動きは相変わらず。重要性も消費時間も、男性の2倍前後の人が「増加」と答えている。見方を変えれば男性ほど「FB離れ」が顕著ということになる。

それでは今後1年間において、利用時間はどのように変化するのだろうか。これは「現在のFB利用者における『現時点での』利用価値、評価」を示すものともいえる。残念ながら男女別のデータは未公開だが、世代別の値が用意されているので、そちらをグラフ化する。

↑ 今後1年間にFB利用時間はどのように変化するか(FB利用者限定)
↑ 今後1年間にFB利用時間はどのように変化するか(FB利用者限定)

全体では3%のみが「増加する」、そして27%もの人が「減少する」と答えており、FBとの距離を置く人が増加することが分かる。むしろこれまでが熱狂的過ぎたのかもしれない。

他方、世代別では意外にも、若年層の方が減少回答者が多い。世代を経る程「増加」が増え、「減少」が減っていく。若年層ほど先んじてFBに没頭したため、飽きるのも早く、高齢層ほどスタートが遅かったためにこれから注力する、というところだろうか。

どのソーシャルメディア、コミュニティサービスでもいえることだが、運用期間が長期化するにつれて世代交代が起きる。概して若年層から高齢層にシフトするものだが、アメリカにおけるFacebookでも同様の動きが起きているのかもしれない。


■関連記事:
【mixiの世代別アクティブユーザー数の推移(2012年12月分対応版)】


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