メディアが価値観に与える影響、テレビが8割近く、新聞は6割、ネットメディアは…?

2013/02/13 08:45

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テレビセルコホームは2013年1月31日、住まい方に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、メディアとしてのテレビが個々の生き方・人生の価値観に影響を与えていると考えている人は8割近くに達していることが分かった。「非常に影響を与える」との強い肯定意見だけでも3割近くに及ぶ。他メディアでは新聞が約6割、雑誌が5割近く、ソーシャルメディアが4割強との結果が出ており、テレビの影響力の大きさが再認識できる結果となっている(【発表リリース】)。


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今調査は2012年12月5日から12日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

人々はメディアを介して各種情報を受け、自分の知識として習得し、判断材料としていく。メディアが人々の生き方、人生の価値観に与える影響は非常に大きなものがある。仮に既存のメディアがすべて跡形も無く消え去った社会を想像すれば、その必然性は容易に理解できよう。

今件ではテレビ、新聞、雑誌、そしてソーシャルメディア以外のネットメディアとソーシャルメディアの5項目を選抜し、それぞれのメディアが価値観にどの程度影響があるかを尋ねている。テレビの影響力は非常に大きく、「影響あり派」は77.8%に達する結果となった。

↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか
↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか

今件調査が携帯電話経由で、しかも50代までを対象としていることから、多少はネット系メディアへの優位性が考えられる。にも関わらず、テレビの圧倒的な強さが確認できる。

次いで多いのはソーシャルメディア以外のネットメディア。特に限定はしていないので、テレビや雑誌、新聞社の公式サイトなども合わせていると考えれば、この値も納得のもの。

同じ4マスの中でも新聞や雑誌は低め。特に雑誌は「非常に影響を与える」の値も低いのが目に留まる。しかしそれと同等で、「全く影響を与えない」値がずば抜けて高いのが「ソーシャルメディア」。多分に、娯楽・エンタメの領域で認識されているのかもしれない。

テレビについては性別・世代別に細かく区分したデータも併記されている。

↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(テレビ)
↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(テレビ)

20代男性の否定感が目立つが、それ以外はほぼ変わらず。20-30代世代でやや肯定意見が多いという程度。

一方新聞になると(こちらは公開データそのものの区分が簡略されている)、世代間格差が明確に出る結果となっている。

↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(新聞)
↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(新聞)

男女の差はほとんどなし。世代間では若年層ほど否定派が多く、歳を経るにつれて肯定派が増えてくる。特に50代では3/4が「影響を受ける」とし、強い否定派は5%に留まる。

テレビが人の価値観に与える影響はいまだに世代を超えたものではあるものの、新聞のそれは若年層では薄らいでいそうなことがうかがえる結果といえよう。


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