全体的に減る「スポーツする人」、でも高齢者は増加中(2011年社会生活基本調査)

2013/02/04 21:15

ジョギング総務省統計局は2012年7月13日から12月21日にかけて、2011年社会生活基本調査の結果を発表した。今回はその調査結果の中からスポーツをする人の割合について、世代別、前調査回からの動きや、具体的にどのようなスポーツが行われているのかに関して見ていくことにする(【平成23年社会生活基本調査(総務省)】)。

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今調査は1976年以降5年おきに行われているもので、1日の生活時間の配分と過去年間における主な活動状況などを調べている。そしてその結果は仕事と生活の調和の推進や男女共同参画社会の形成、少子高齢化対策などの各種行政施策の基礎資料として役立てられることになる。

過去1年間において、仕事や学校の授業以外で個人の自由時間を消費して行うスポーツをしたか否かを尋ねた結果が次のグラフ。全体では63.0%の人が経験ありと答えていた。10代では7-8割強ともっとも高い値を示している。

↑ 「スポーツ」の年齢階級別行動者率
↑ 「スポーツ」の年齢階級別行動者率

概して若年層が高く、中高齢層になるにつれて回答率は下がる傾向がある。そして前回の調査(5年前)との比較では、多くの世代で行動者率が減る、つまりスポーツをしている人が少なくなっているのが分かる。

ところが良く見ると、高齢層では前回調査と比べて値が増えている層が確認できる。前回では40-44歳を中堅層のピークとして一様に下げていた値も、今回ではピーク時は同じものの55-59歳まで落ちた後に再び上昇し、65-69歳では中堅層に迫る勢いを見せる。

この動きを確認するため、前回・今回調査の差異を計算したのが次のグラフ。

↑ 「スポーツ」の年齢階級別行動者率(2006年から2011年への変移)
↑ 「スポーツ」の年齢階級別行動者率(2006年から2011年への変移)

見事に60-64歳までは前回調査比でマイナス、それ以降はプラスの値を示している(%ポイントであることに注意)。高齢者には一様に、スポーツを促進する機運があったようだ。もっともその原因までは不明。かつてのゲートボールブームのような、高齢者向けスポーツが新たに流行ったという話は耳にしていない。

さてこれらスポーツの中で、具体的にはどのような競技が行われているのか。もっとも多い回答項目は「ウォーキング、軽い運動」だった。複数回答で35.2%の人が過去1年間に、自分の自由時間を割いてウォーキングをしたことがあると答えている。

↑ 「スポーツ」の種類別行動者率(2006年、2011年)
↑ 「スポーツ」の種類別行動者率(2006年、2011年)

機材を特に必要とせず資格も要らず、時間とスペースがあればいつでもどこでも行えるのが「ウォーキング、軽い運動」(天候悪化などでも難しくなるが)。時分都合ですぐに止めることも可能なのもメリット。他の項目が前回比で軒並み値を減らす中、数少ない「増加競技」となっている。もう少し本格的だが、スタイル的には等しい「ジョギング・マラソン」も値を上げているのが印象的。

次に上位の位置にあるのは「ボウリング」そして「水泳」。ただし両者とも5年前と比べて大きく値を落としている。全体的に自発的なスポーツが敬遠される動きがあり、それを印象付ける競技といえる。

上昇している項目と言えば他には「サイクリング」「剣道」。ただし後者は誤差の範囲なので除くと、5年前比で活発化しているのは「ウォーキング、軽い運動」「ジョギング・マラソン」「サイクリング」のみとなる。手軽に出来る運動、そして震災後にその存在が見直された自転車による「サイクリング」のみが増加している流れを見ると、スポーツ全体の敬遠化と共に、「道具も要らずお手軽に出来るもの」「日常生活と兼ねることができるもの」に注目が集まりつつあるようだ。


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【一日の平均歩数は男性7200歩・女性6400歩(国民健康・栄養調査2012年版)】

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