アプリダウンロード4割、モバイルバンキング3割近く……米携帯電話利用者の多様な機能利用性向をグラフ化してみる

2013/02/14 07:55

スマートフォンのアプリアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年11月25日、アメリカにおける携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン双方。タブレット機などは含まれない。以後「モバイル端末」と記すことも)の利用状況に関する報告書【Cell Phone Activities 2012】を発表した。今回はその中から「携帯電話利用者における、アプリのダウンロード、そしてモバイルバンキングの利用性向」について見ていくことにする。

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今調査のうち片方は2012年8月7日から9月6日にかけてアメリカ在住の18歳以上の携帯電話(一般携帯・スマートフォン双方)に対して行われたもので、有効回答数は2581人。もう片方は2012年3月15日から4月3日にかけて行われたもので、有効回答数は2254人、そのうち携帯電話保有者は1954人。双方調査とも英語・スペイン語で実施されている。電話番号はRDD方式で選択され、結果には2011年分の国勢調査などによるウェイトバックが行われている。

以前別記事でも触れたように、今回の2調査における「携帯電話所有者による利用性向」の概要は次の通り。原文では「使ったことがあるか否か」と尋ねているので、利用経験のみの結果。ちなみに設問中には「音声による通話」は確認できず。デジタル系の利用ではないので、あえて問わなかったようだ。

↑ 自分の携帯電話で次の行動をしたことがあるか(携帯電話保有者限定)(再録)
↑ 自分の携帯電話で次の行動をしたことがあるか(携帯電話保有者限定)(再録)

それでは携帯電話……というより実質的にはスマートフォンの利用価値を格段に高めてくれる、アプリケーションのダウンロード経験について、詳しく見たのが次のグラフ。やはり若年層・高年収・高学歴の方が利用性向が高い。

↑ 自分の携帯電話でアプリのダウンロードをしたことがあるか(米、2012年3月、携帯電話保有者限定)
↑ 自分の携帯電話でアプリのダウンロードをしたことがあるか(米、2012年3月、携帯電話保有者限定)

これは多分に、アプリ利用者がスマートフォン保有者に比するからに他ならない。一般携帯電話ではそのほとんどすべてでアプリのダウンロード・利用機能は無い(日本の一般携帯電話のうちアプリが使えるものは、むしろスマートフォン、あるいはそれ同等のマルチメディアファン扱いとなる)。そして当然に金銭的ハードルや、実生活での必要性に左右されることになる。

今件結果からは学歴、そしてそれとほぼ連動する年収において、きれいな形で「高学歴・高年収」=「高利用率」という結果が見て取れる。世代別においてはそれに加え、操作しやすいか否かも関係してくると考えれば、学歴や年収以上に階層差が大きいのも理解できる。

アプリケーションとして提供されることが多分にある、そして使いこなせば非常に便利なモバイルバンキング(携帯電話を使った銀行口座へのアクセス。出し入れだけでなく口座内容確認まで含む)は、全体でも3割足らず。高齢者にいたっては1割にも満たない。

↑ 自分の携帯電話でモバイルバンキングをしたことがあるか(米、2012年3月、携帯電話保有者限定)
↑ 自分の携帯電話でモバイルバンキングをしたことがあるか(米、2012年3月、携帯電話保有者限定)

利用頻度が全般的に低いのは、利用可能な窓口が概してスマートフォンに限られるのに加え、セキュリティ上の問題、そして何より「インターネットで銀行口座の取り扱いをするのなら、入力画面の大きさなどで、より確実なパソコン上で行いたい」という思惑、見方を変えればモバイルデバイスへの抵抗感があるものと思われる。

ただし「パソコンを使う」という選択肢が無く(例えばパソコン非保有の場合)、かつネットバンキングの必要性に迫られれば、手元のスマートフォンを使う事例が増えるのも必然。若年層においては45%の利用経験があるのは、むしろ「ネット接続はスマートフォンが基本」とする人が多いのも一因かもしれない。

これらの値は基本的にスマートフォン所有率と連動する。今後スマートフォンの普及が進めば、今件の値もまた、同様に上昇していくに違いない。


■関連記事:
【「固定電話のみ」世帯は7.8%…アメリカでの電話の種類別世帯普及率推移をグラフ化してみる(2012年上半期まで)】

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