主要テレビ局の直近視聴率をグラフ化してみる(2013年1月時点・2013年3月期上期版)

2013/01/25 08:30

そろそろ次年度のテレビ新番組に関する話で盛り上がりを見せる昨今だが、それと共に主要キー局の視聴率の動向が気になるところ。半年ほど前にまとめた各局視聴率は、どのような変異を見せているのか。そこでいくつかの「テレビ視聴率」の記事を、最新の状況を反映したもので再構築を行う。テレビ局の主力販売商品となる「テレビCM枠の価値」を裏付ける視聴率は、局ごとにどのような違いを示しているのか、見ていくことにする。

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視聴率に関しては以前【「テレビをつけている時間」と「視聴時間」、「視聴率」を考え直してみる】で詳しく解説した通り、日本では現在ビデオリサーチ社のみが計測を行っている。各局の短信に掲載されているデータもビデオリサーチ社提供のため、どの局の短信資料で発表された数字でも、基本的に同じものとなる。

なお2011年7月の地デジ化の際、新聞のテレビ欄などにおけるキー局の並びも変更されたため、本来一連の記事のテレビ局順も変更すべきとの意見もある。しかし並びの違いで数字に変化が起きるわけではないこと、そして何よりも過去の記事との混乱を避けるため、順列はそのまま維持してグラフ化を行う。

まずは現時点で直近半期に該当する、2013年3月期(2012年4月-2013年3月)上期における視聴率をグラフ化したのが次の図。データそのものは【TBSホールディングス・決算説明会資料集ページ】内にある「2013年3月期第2四半期決算説明会配布資料」から取得した。今回は通期ではなく上期のみなので、グラフは一つだけ。

↑ 2013年3月期・通期視聴率(2012/4/2-2012/9/30、週ベース、ビデオリサーチ)
↑ 2013年3月期・通期視聴率(2012/4/2-2012/9/30、週ベース、ビデオリサーチ)

テレビ東京は在京キー局とはいえ、他局と比べて放送エリアの問題や放送内容の特異性もあり、視聴率が低めなのはある程度仕方のないお話。それを除けば、TBSが主要キー局では視聴率が一番低迷している。いわゆるゴールデンタイム・プライムタイム双方で10%を切っているのは(テレビ東京以外では)TBSのみ。あとは日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日・NHKがほぼ横並び。ややテレビ朝日の優勢が見えるところか。

ゴールデンタイムに限定すればトップは日本テレビ、次いでテレビ朝日、NHKの順。プライムタイムで見るとテレビ朝日、日本テレビ、フジテレビ。個々の局で放映されている番組の強弱で0.数ポイントは動き得るので一概には言えないが、時間帯・局毎の得手不得手が見えてくる。

視聴率の変移を前年(同半期)比で表すと次のようになる。比較対象は2012年3月期上半期のもの。

↑ 2013年3月期上期・視聴率前年(同期)比(週ベース、ビデオリサーチ)
↑ 2013年3月期上期・視聴率前年(同期)比(週ベース、ビデオリサーチ)

あまりにもよく分かる形で、キー局の直近動向が反映されている。健闘組はテレビ朝日・テレビ東京、やや軟調は日本テレビ・NHK、不調組はTBSとフジテレビ。今回資料を使用したTBSは大きく下げているが、説明会資料の解説によると、2012年秋の番組改編時の目標として「バラエティ番組の強化」「曜日毎に異なる視聴者特性・視聴スタイルに対応したラインナップ(の構成・充実)」と記述されている。見方を変えれば、これらの点で直近期は今一つ及ばなかったことが推測できる。実際、プライムタイムの改編率は46.8%とほぼ半数に達しており、ダイナミックな改変を行っている。

また、フジテレビはゴールデン・プライム共に1ポイント%以上の下げ幅を記録。全日でも0.7ポイント%と大きな下げ。前回記事で全日において前期比マイナスを記録した民放局のうち、今回も下げ続けたのはフジテレビだけ。番組の質の低下か、それともめぐりあわせか、数字からだけでは判断はできないが、この下降傾向が継続すると、同社の立場はさらに危ういものとなりかねない。

もう少し期を細かく区分、あるいは中長期的な流れを見ると、少し異なる姿を見せる面もある。しかし昨今の状況としては、このような流れと見てよい。この視聴率の変化動向が、今後のテレビ放送事業、具体的には会計上の数字動向、番組構成やその質、報道姿勢などにどのような影響を及ぼすのか、気になるところだ。

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