ラジオはどこで聴いているか…場所別・世代別のラジオ聴取動向をグラフ化してみる

2013/02/04 12:30

ビデオリサーチが2013年1月17日に公開した、首都圏における自主ラジオ個人聴取率の2012年12月度調査結果を基に、いくつか精査を続けている。今回はその値をベースとして、「自宅内」「自宅外」、さらには後者を「自宅外・車内」「自宅外・『車内』以外」に区分し、対象者の場所別聴取率の動向を世代別に見ていくことにする。どのような場面でラジオが聴かれているかを知ることが出来る、貴重なデータである(【発表リリース「2012年12月度首都圏ラジオ調査まとまる」】)。

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今調査は2012年12月10日から16日を調査期間とし、無作為系統抽出法で首都圏(東京駅を中心とする半径35キロメートル圏内)に在住する12-69歳の男女に、1週間分の調査票を一括郵送・回収する日記式郵送留置調査方式によって行われている。有効回答数は2831人。

なお今件項目における「週平均の聴取率」とは「週全体(平日、土日を合わせた)における、1日単位での平均聴取率」を意味する。例えば「1週間全体において、1度でもラジオを聴いた人の割合」ではないことに注意。

まずは男女を合わせた、場所別・世代区分別の週平均。自宅では平均3.0%/日の人がラジオを聴いている。33人に1人の割合である。

↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(世代別)
↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(世代別)

自宅内では49歳までは1%台。それが50歳以上になると6.0%にまで跳ね上がる。これは定年退職を迎え、自宅で時間を費やしている人が多いからだと想像できる(もちろん世代的に「高齢者ほどデジタル系のような双方向メディアではなく、一方向性のメディア、しかも自分で操作する必要が無い流しっぱなしのラジオを好む」というのもある)。

一方自宅外になると、若年層の割合も高齢層とさほど変わらなくなる。特に35-49歳とそれ以上の世代の差異はほとんどない。一方、それ以下の世代は車内でも聴取率が低くなるが、これはラジオ離れ以外にそもそも論として自動車に乗らない人がいるからだと考えられる(10代は特に)。

またラジオは自宅外で聴取される比率がかなり高いことも把握できる。例えば50-69歳なら週平均聴取率10.9%のうち4.9%までか自宅外である(さらにそのうち2.9%分までがカーラジオによるもの)。

これを男女別に見ると、大きな違いが見受けられる。

↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(男性)
↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(男性)

↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(女性)
↑ 2012年12月度首都圏ラジオ・聴取場所別個人聴取率(6時-24時、週平均)(女性)

まず男性。現役世代は自宅での聴取率はかなり低め。しかし60代に入るとグンと高くなる(が、20代以降は自宅外の方が聴取率は高い)。上記にある通り、定年退職で自宅にて悠々自適な生活を迎えるから、そして楽なメディアだからに他ならない。一方自宅外でも高齢者ほど利用率が高まるのは同じ。ただし車内利用が60代で減るのは、自動車の運転機会自身が減るところによる。

女性は男性とはかなり異なる。縦軸の区切りをあえて男性と同じにしたが、全般的な聴取率が男性比で低い一方、50代以降の自宅内聴取率がきわめて高く、男性を超える値を示している(自宅外勤務者があまりいないからか、自宅外・車内以外視聴者に世代間の差がほとんどないのも印象的)。家事などによる自宅での時間が増え、その際に「ながら視聴」がしやすいメディアだからかもしれない。

テレビ番組も似たような傾向を持つが、特にお昼時の番組は女性、しかも中堅層以降を対象としたものが多い。局・番組側も視聴者性向を推し量った上での対応・構成だといえよう。


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