電話による通話時間の推移をグラフ化してみる(最新)

2019/04/08 05:11

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2019-0407通話による電話利用が今なおコミュニケーションにおいては重要な手段の一つには違いないものの、インターネットの普及、特にソーシャルメディアをはじめとした各種コミュニケーションサービスの浸透に伴い、重要性は薄れつつあるのも否定できない。今回は総務省が2019年3月26日に発表した、2017年度(2017年4月1日-2018年3月31日)における固定電話や携帯電話などによる音声通信の利用状況に関する調査結果【通信量からみた我が国の音声通信利用状況-平成29年度における利用状況-】を基に、日本国内の音声通話による総通話時間などを通して、電話を用いての通話の実態を確認していくことにする。

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今件調査結果によると音声通話時間を意味する通信時間の日本国内での総計は、直近2017年度では31億4800万時間となり、前年度比で4.1%の減少。種類別では前年度比で固定系、IP電話、携帯電話・PHSすべてにおいて減少している。IP電話は2014年度において、データ取得が可能な2005年度以来はじめて前年度比でマイナスに転じ、それ以降はゼロ前後を行き来する動きとなっている。プラスを示す年度でもわずかなもので、「電話による通話」そのものへの手控え感が進んでいる実情を覆すまでにはいたらない。

↑ 通信時間(通話、国内、種類別、百万時間)
↑ 通信時間(通話、国内、種類別、百万時間)

↑ 通信時間(通話、国内、種類別、対総時間比率)
↑ 通信時間(通話、国内、種類別、対総時間比率)

↑ 通信時間(通話、国内、種類別、前年度比)
↑ 通信時間(通話、国内、種類別、前年度比)

取得可能なデータで最古となる2000年度では、通話時間の約8割が固定電話、約2割が携帯電話だった。つまり「電話での通話」といえば固定電話によるものが一般的な世の中で、携帯電話の通話は少数派。しかし直近の2017年度では、固定系電話はIP電話を合わせても3割強でしか無く、携帯電話やPHSで7割近く。今や「電話での通話」は主に携帯電話でのやりとりが普通となっている。

種類別では、長らく前年度比でプラスを示していたIP電話は、多分に契約数を大きく伸ばしていたのがプラスの要因だった。【固定電話数の移り変わりをグラフ化してみる】にもある通り、契約数の増加傾向は続いているが、それ以上に個々の契約における通話時間の減少率が大きくなり、2014年度以降は前年度比でゼロを挟んでプラスとマイナスを行き来する形となっている。

携帯電話・PHSでは、PHSこそ契約数は減少中だが、携帯電話では契約数は増加している。しかし通話回数は先行記事で言及の通り減少している。電話によるコミュニケーション手段が、音声からデジタル(電子メールやチャット、ソーシャルメディアなど)にシフトしつつあるからだ。そして総通信時間は今回年度も前回年度に続き、前年度比で減少している。固定系と総通信時間は記録のある2001年度以降、前年度比で増加したことが無い。

【モバイル持ちは親子とも「リアルでも連絡手段はまずメール」、スマートフォン持ちはLINEやツイッターも多用】などでも解説しているように、知人との間、そして親子でも手持ちのモバイル端末で、音声による通話では無くデジタル(電子メール、チャットなど)での意志疎通へとシフトが進んでいる。LINEのように音声通話もできるチャットアプリが汎用化するにつれ、そしてそれを実装できるスマートフォンの普及とともに、電話における通話は時間も回数もますます減少していく。この傾向は今後も続くに違いない。


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