電話による通話回数の推移をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/12/15 10:29

総務省は2015年12月11日、2014年度(2014年4月1日-2015年3月31日)における固定電話や携帯電話などによる音声通信の利用状況に関する調査結果【通信量からみた我が国の通信利用状-平成26年度における利用状況-】を発表した。それによると2014年度における日本国内の音声通話による総通信回数は932億0000万回となり、前年度比で5.9%の減少となった。様態区分別ではIP電話が増加し、固定系と携帯電話・PHSが減少している。携帯電話・PHSはこの数年で増加傾向から減少傾向に転じており、注目に値する動きを示している。

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今調査結果は日本国内の電気通信事業者からの報告を取りまとめたもので、対象事業者は兼業している事業者も含め発信側で仕切ると、固定系関係9社、ISDN系6社、公衆電話系4社、IP電話系23社、携帯電話系13社、PHS系8社、そして国際電話関係10社。

それによると2014年度における、日本国内の通話通信回数は総数で932億0000万回。前年度の990億4000万回から5.9%の減少となる。

↑ 通信回数(通話・国内・億回)
↑ 通信回数(通話・国内・億回)

↑ 通信回数(通話・国内・対総回数比率)
↑ 通信回数(通話・国内・対総回数比率)

↑ 通信回数(通話・国内・前年比)
↑ 通信回数(通話・国内・前年比)

各様態区分別ではIP電話が唯一プラス圏にあり、前年度比でプラス3.2%を記録している。他方、固定系発信はマイナス11.3%、そして携帯電話・PHS系も2011年度までの増加傾向から転じてマイナスの値を示し、その流れは続いており、今年度もマイナス5.4%の結果に。

携帯電話の動きがマイナスに転じたことが気になる人もいるかもしれない。これは通話回数全体の減少と同じ理由で、電話を使ったコミュニケーション手段が、音声通話からデジタル(電子メールやチャット、ソーシャルメディア経由)にシフトしつつあるのが要因と考えられる。「携帯電話・PHS」項目に含まれるPHSもかつては契約数を順調に伸ばしていたが(【PHS回線増加の謎...「1回あたり10分以内の国内音声通話が無料」がカギ】で解説したように、事業者による巧みな料金設定・仕組みのたまもの。契約数動向は機会をあらためて解説)、それも2014年からは減退に転じ、携帯電話の通話利用減退状況をさらに後押しする形となった。

↑ PHS契約数推移(万件)(-2015年6月)
↑ PHS契約数推移(万件)(-2015年6月)

携帯電話も契約数そのものは増加の一途にあるが、それに反して「携帯電話全体でも」通話利用量は漸減を続けている。

【モバイル持ちは親子とも「リアルでも連絡手段はまずメール」、スマートフォン持ちはLINEやツイッターも多用】などでも解説している通り、知人との間はもちろん親子でも手持ちのモバイル端末で、音声通話では無くデジタルを用いた意志疎通に重点が置かれるようになりつつある。携帯電話は今や「携帯情報端末」であり、従来メインのはずの「電話」機能は「必要不可欠に違いないものの、最多利用機能ではない」存在。

今後さらに「通話減少」の動きは加速化していくに違いない。しかしそれがそのまま人と人とのコミュニケーションの減退を意味していることは意味しない。単に手段が新しいツールに移り変わりつつある、より便利な手法がより多く用いられるようになる。ただそれだけの話に過ぎない。


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