携帯常用者はせっかち? 米利用者の4割は「携帯をもっと頻繁にチェックして」と小言をいわれたことがある

2013/02/03 10:00

携帯三昧アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年11月30日、アメリカにおける携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン双方。タブレット機などは含まれない。以後「モバイル端末」と記すことも)の利用状況と、保有者がモバイル端末に対して思うことを調査した報告書【The Best (and Worst) of Mobile Connectivity】を発表した。今回はその中から「モバイル端末利用・頻度に関する周囲の反応(主にネガティブ面)」について見ていくことにする。

スポンサードリンク


今調査は2012年3月15日から4月3日にかけて、RDD方式によって選択された番号に対する電話による通話でのインタビュー形式で、18歳以上の男女に英語とスペイン語で行われたもの。有効回答数は2254人。固定電話による回答者は1351人、携帯電話での回答者は903人(そのうち410人は固定電話非保有)。回答者のうちインターネット利用者は1803人。各種国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。

以前別記事で記した通り、モバイル端末保有者のうち「寝ている時にもすぐ対応できるよう、枕元にモバイル端末を置いて寝たことがある」人は44%、「着信を気が付かなかったかも、と端末を再確認した経験がある」人は67%に達していた。結構な率で言葉通り「肌身離さず」な人がいることになる。

↑ 携帯電話の着信と日常生活(モバイル端末保有者限定)(再録)
↑ 携帯電話の着信と日常生活(モバイル端末保有者限定)(再録)

しかしモバイル端末周りの行動様式について、相手が自分と同じスタイルであるとは限らない。ところが本人が逐次チェックをしていると、概して他人も同じようであると誤認し、すぐに返事が来ないと小言の一つでもしたくなるというもの。実際、1/3の人が「相手のチェック頻度が低い」と文句をつけられたことがあるという結果が出ている。

↑ 友人や周囲の人に次のような文句をいわれたことがあるか(モバイル端末保有者限定)
↑ 友人や周囲の人に次のような文句をいわれたことがあるか(モバイル端末保有者限定)

モバイル端末を介した連絡の場合、一方的に意思伝達をすれば用件は済む場合もあれば、着信した側の返事を求めるものもある。通話ならともかくSMSなどでは着信側の時間的都合で返事が出来るのが長所なのだが、それを忘れて「送った瞬間に相手は受信・確認しているはず。そして即行で返事ができるはず」という思い込みが働き、「返事が遅い」と文句をつけてしまう事例も少なくない。4割近くの人が、そのような文句を受けた経験があるとしている。他方、「モバイル端末、使いすぎ」とたしなめられた人は1割強でしかない。

これを世代別に見ると、意外な結果が出ている。

↑ 友人や周囲の人に次のような文句をいわれたことがあるか(モバイル端末保有者限定)(世代別)
↑ 友人や周囲の人に次のような文句をいわれたことがあるか(モバイル端末保有者限定)(世代別)

「チェック頻度が低い」は65歳以上を除けばほぼ横ばい。一方で「返事が遅い」は40代前半まではほぼ横ばいで、そこからは歳の経過と共に漸減していく。若年層ほど素早い反応を求めていることに違いは無いが、返事はともかく早く確認してほしいという点では、歳による差異は出ないようだ。

若年層ほどリアルタイムに近い反応を強く求めるようになる。これらの世代が成長するに連れ、モバイル端末中心に日常生活を過ごす人が増え、結果として周囲への配慮が欠ける、例えば公共の場で大声で携帯を使って話すなどの行為が頻発するのではないか……という懸念を持つ人もいるだろう。しかし実際には、今調査に限っていえば、逆にそのような動きは減る傾向を示している。

↑ どれぐらいの頻度で、公共の場で大声で使うなど周囲に迷惑をかけるような形で携帯電話を使っている人に遭遇しているか
↑ どれぐらいの頻度で、公共の場で大声で使うなど周囲に迷惑をかけるような形で携帯電話を使っている人に遭遇しているか

今項目がモバイル端末保有者だけでなく、非保有者も含めた全員に尋ねていることを考慮すると、「モバイル保有者率が増えたので、保有者による行為を気にする人が減った(概して非保有者ほど保有者の悪癖を気にするもの)」「保有者の利用頻度が上昇しているので『自分もやっているし、迷惑という程では無いな』と、あまり気にならなくなった」などの可能性がある。あくまでも回答者の主観によるもので、例えば音量を計測した上での数量的計測結果ではないからだ。

とはいえ、周囲に配慮する必要があることには違いない。今件はアメリカでの調査結果だが、留意すべきなのは日本でも同じである。


■関連記事:
【相手の姿が見えない方が「よりウザい」? コミュニケーションでの不快感はネットの方が強いとの調査結果】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー