iPhone 5攻勢続く…SBMが純増数でトップ継続(2012年12月末携帯電話契約数動向)

2013/01/11 07:30

電気通信事業者協会(TCA)は2013年1月10日、2012年12月末時点の携帯電話及びPHSの契約数を発表した。それによると同年12月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億2912万7300件となった。これは前月比で0.6%のプラスになる。イー・アクセスでは月次データを2011年12月分から非開示としているため、同社のデータは無い。また、純増数ではソフトバンクモバイルが27万4700件の増加で、主要グループ中トップとなった(【発表リリース】)。

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2012年12月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億2912万7300件
・事業者別
 NTTドコモ……6098万8100件(+23万5100)
 au(KDDIなど)……3681万7200件(+23万9200)
 ソフトバンクモバイル……3132万2000件(+27万4700)
 イー・アクセス……(非開示)
携帯電話契約件数
↑ 携帯電話契約件数

携帯電話契約件数(増減)
↑ 携帯電話契約件数(増減)

NTTドコモは各種冬モデルが出そろい、先月発表の2012年11月分の純減から転じて純増に切り替えしを見せた。しかしau・ソフトバンクのiPhone 5攻勢による伸びには届かず、今月も順位を第3位としている。またMNP(ナンバーポータビリティ)の値も前回月よりは持ち直したものの、転出超が続いている。

【ドコモのデータ公開ページ】によれば2012年12月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は128万4000件となる一方で、FOMAの契約数は104万8900万件の純減を示していることからも、ドコモ端末内でのフィーチャーフォン(一般携帯電話)からスマートフォンへの移行が進む一方、少なからぬ数が他社への新規加入の上乗せ分として流れている感は否めない。

ソフトバンクモバイルは先月から続き、純増数トップ。冬のモデルの売れ行きに加え、2012年9月21日に発売されたiPhone 5のセールスが好調さを継続。これで同社は2012年は全月で純増数トップを維持することとなった。KDDIも同様にiPhone 5の特需的効果や冬の新製品のセールスによる底上げが続いている。

TCA上では非公開だが、MNP(ナンバーポータビリティ)はドコモが転出超過(マイナス13万2100)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス3万0900、プラス10万2400)にあり、ドコモ利用者がソフトバンクモバイルとauに流れている動きが確認できる。今月も先月に続き、auへの流れがMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めており、au移行組の多さがドコモの頭痛の種の一つとなっている。

なおデータ通信のみのワイヤレスブロードバンドのため、ドコモ・au・ソフトバンクモバイルとの単純比較はできないが、青いガチャピン・ムックのイメージキャラクタで知られているUQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数は7万7600件。累計数は392万9200件と上記3社の1割程度でしかないが、需要の急速な拡大という視点からも、留意に値する動きといえる。

携帯市場では立役者となった「iPhone 5」の実力は確かなもので、ソフトバンクモバイル・au共にセールス自身は堅調。冬の新作モデルも動きは良く、両社の勢いは増すばかり。その一方で元々iPhone系を展開する両社内に限れば、auへの移行組数がソフトバンクモバイルへの数をしのぐ状況となっている。他方、契約者のMNPによる流出が続くドコモだが、新型モデルの勢揃いで何とか契約数をプラスに戻したものの、安定感に欠けることは否めない。国内契約者数全体に占めるシェアも漸減しており、このままではスケールメリットすらき損する可能性もある。

ともあれ、今後各社の契約者数動向がどのような変化を見せるのか、各社の販売戦略の動きと共に、気になるところではある。


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