主要国のモバイル端末保有率87%、写真や動画の撮影率は…?

2013/01/22 07:30

携帯で写真アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年12月12日、世界主要国におけるソーシャルメディアの使用性向に関する調査報告書【Social Networking Popular Across Globe】を発表した。それによると調査対象国全体を合わせた、一般携帯電話とスマートフォンを合わせたモバイル端末(原文ではCell Phoneのため、タブレット機やノートパソコンは含まれない)を所有している大人は87%に達していることが分かった。保有者においては、声で会話をするために電話をかける人がほぼ100%に達している。一方でテキストでメッセージを送ったり、写真や動画を撮る人の割合は国それぞれで、特に後者は主要国中で日本が一番高く、8割近い人の利用が確認できる結果が出ている。

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今調査は2012年3月から4月にかけて、各国18歳以上の800人-約4000人に対し対面あるいは電話による通話形式でのインタビューで実施されたもので、中国以外では国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。また国別の習慣や国内情勢、言語などの違いにより、質問などの点で完全に同じ条件下で行われたとは言い切れないことに留意しておく必要がある(今件では特に)。

冒頭で解説したように、一般携帯電話とスマートフォンを合わせた「モバイル端末」を所有しているか否かを聞いたところ、全体では87%という回答が得られた。

↑ モバイル端末を持っているか
↑ モバイル端末を持っているか

調査対象国ではパキスタンとインドが5割台、メキシコが6割台とやや低めだが、それ以外は押し並べて8割以上。最大値は意外にもチェコの99%で、スペインの95%が続いている。原文では「世界の人の大半は携帯電話を持っている」と評しているが、その言葉があながち過剰表現では無いことが分かる。

ではこれらモバイル端末保有者は、どのような使い方をしているのだろうか。基本となる4項目「電話をかける」「テキストメッセージを送る」「写真や動画を撮る」「インターネットを使う」に関して尋ねた結果が次のグラフ。


↑ 定期的に次の機能を使っているか(モバイル端末保有者限定)
↑ 定期的に次の機能を使っているか(モバイル端末保有者限定)

さすがに通話機能はほとんどの国で100%に近い値を示し、中央値も98%に達している。ドイツがやや低めなのが気になるが、これは以前別調査の結果を基にした記事【世界中で使われなくなる郵便、固定電話、そして対面でのやり取り(2012年発表版)】で触れた通り、同国では伝統的なメディアへの傾注度がやや高めで、デジタル系のコミュニケーションには一歩引く傾向があるところに起因しているものと考えられる。

テキストメッセージだが、これは一般携帯電話の機能として良く使われるSMS(ショートメッセージサービス=テキストメッセージ)を指している。が、設問原文では「Send text messages(文字列によるメッセージを送る)」という表記がされており、「Use SMS(SMSを使う)」ではない。従ってテキストを用いた電子メールによるやり取りも回答に含まれると考えられる。日本の場合は特に海外と事情が異なり、電子メールをSMSのように使う事例が多数を占めているため、結果として(SMSの使用率は低いものの)今回の結果のような高い値を出すこととなったようだ。ともあれテキストメッセージでもドイツ、そしてパキスタンやインドではやや低めな値が出ているものの、全般的には高めの結果となっている(中央値は74%)。

スマートフォンで写真一方、写真や動画の撮影、インターネットの使用では全般的に低く、そして国毎の差が大きくでる結果が出ている。写真・動画ではドイツ・レバノン・チュニジア・パキスタン・インドなどで低く、先進諸国などで高め。特に日本は79%と他国に比べてずば抜けて高い値を示している。

さらにインターネットの使用だが、原文ではこの点で「スマートフォン」という表記を用いている。これは海外では概して「一般携帯電話=インターネットは使えない」「スマートフォン=インターネットが使えるモバイル機」という機能面での区分が成されていることに起因する。モバイル機でのインターネット使用率は、スマートフォン使用率に近いと見て良い。

ところが日本では一般携帯電話においても往々にしてインターネットへのアクセスが可能となっており、この公式が通用しない。「インターネットの使用」における日本の値は51%と高いが、他国と同じ事由によるものと見ると、状況を見誤ることになるので留意が必要だ。もちろん「モバイル機でインターネットにアクセスする」という意味合いでは正解なことに違いはない。

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