ソーシャルメディア上では新興国の方が積極的?

2013/01/21 07:30

ソーシャルメディアアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年12月12日、世界主要国におけるソーシャルメディアの使用性向に関する調査報告書【Social Networking Popular Across Globe】を発表した。それによるとソーシャルメディア(Facebook以外にツイッター、YouTubeや各国での主要サービス(Tuenti、Orkutなど)含む)の上で利用者自身の意見を投稿する割合としては「音楽や映画」に関するものが多く、約2/3を占めていた。次いで「地域問題」「スポーツ」が4割台で続いている。一方で国により各項目への積極性もまちまちで、特に「政治」「宗教」の面では中東、そして政治が不安定な国ほど高い値を示している。

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今調査は2012年3月から4月にかけて、各国18歳以上の800人-約4000人に対し対面あるいは電話による通話形式でのインタビューで実施されたもので、中国以外では国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。また国別の習慣や国内情勢、言語などの違いにより、質問などの点で完全に同じ条件下で行われたとは言い切れないことに留意しておく必要がある。

先日【ソーシャルメディアの利用率、米英露が約5割、日本は…?】でも記したが、今調査ではイギリスの5割強をはじめ、一部の国を除けば2-5割の人がソーシャルメディアを利用している。

↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(再録)
↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(再録)

一方【アラブ諸国では政治の話題も高利用…ソーシャルメディア上での意見展開、メインは音楽や動画、地域問題】で解説しているように、ソーシャルメディア上での「自分の考えの披露行動」は、エンタメ系で高め、政治や宗教などの点では低め、ただしアラブ地域では政治・宗教ネタも活発に意見が投じられる動きを示している。

↑ ソーシャルメディア上に次の区分に当てはまる自分の意見を展開したことはあるか(ソーシャルメディア利用者限定)
↑ ソーシャルメディア上に次の区分に当てはまる自分の意見を展開したことはあるか(ソーシャルメディア利用者限定)

そこで今回は主要国すべて(パキスタンは調査対象母集団中のソーシャルメディア利用者数が足りず省略)における、ソーシャルメディア5項目で「その項目内容に関する自分の意見を載せたことがあるか」との問いへの回答をまとめている。グラフ化すると次の通り。


↑ ソーシャルメディア上に次の区分に当てはまる自分の意見を展開したことはあるか(ソーシャルメディア利用者限定)
↑ ソーシャルメディア上に次の区分に当てはまる自分の意見を展開したことはあるか(ソーシャルメディア利用者限定)

報告書や先の記事「アラブ諸国では政治の話題も高利用…-」でも触れているが、概して先進諸国では意見投稿率が低い傾向にある。特に「政治」「宗教」の点で低め。アメリカの「宗教」の面での32%がイレギュラー値になるほど。他方、新興国では概して意見率が高く、中でも非エンタメ系の話題への回答率が高い値を示している。

もっとも大きな差が出ているのは「政治」「宗教」。特に「宗教」はトルコ、エジプト、ヨルダン、チュニジアが過半数超えをしているのが印象的。この点では恐らくもっとも遠い距離を置いている日本は、わずかに1%でしかないのとは対照的である。



一様に「世界中でソーシャルメディアが普及率を高めている」と評されていても、各国で使われ方は多種多様。国境線を越えた使われ方も多分にされているはずだが、ここまで大きな違いが出るとは、意外な結果といえる。ソーシャルメディアでつながってなお、いやむしろ一層深く感じる、世界の大きさと多様性には感嘆せざるを得ない。


■関連記事:
【「情報探索」がトップ…ソーシャルメディアの利用目的をグラフ化してみる(2011年分反映版)】

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