主要国・世代別ソーシャルメディア利用率をグラフ化してみる

2013/01/18 07:30

ソーシャルメディアは世代を超えてアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年12月12日、世界主要国におけるソーシャルメディアの使用性向に関する調査報告書【Social Networking Popular Across Globe】を発表した。それによるとソーシャルメディア(Facebook以外にツイッター、YouTubeや各国での主要サービス(Tuenti、Orkutなど)含む)の世代別利用性向においては、調査対象国のいずれでも若年層の方が高い値を示していることが分かった。一方でドイツやスペインのように若年・高齢層間での差異がさほど大きくない国、そしてイタリアやポーランド、ギリシャのように大きな差が出ている国もあり、世代間格差は一様ではないことが見て取れる。

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今調査は2012年3月から4月にかけて、各国18歳以上の800人-約4000人に対し対面あるいは電話による通話形式でのインタビューで実施されたもので、中国以外では国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。また国別の習慣や国内情勢、言語などの違いにより、質問などの点で完全に同じ条件下で行われたとは言い切れないことに留意しておく必要がある。

先日【ソーシャルメディアの利用率、米英露が約5割、日本は…?】でも記したが、今調査ではイギリスの5割強をはじめ、一部の国を除けば2-5割の人がソーシャルメディアを利用している。

↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(再録)
↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(再録)

それではこれらソーシャルメディア利用者における、世代構成はどのような状況を示しているのか。それをグラフ化したのが次の図。

↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(世代別)
↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(世代別)

他調査や今調査他項目にもある通り、高齢層は元々インターネットへのアクセス率も低いため、必然的にソーシャルメディア利用率も低くなる。また、新しい技術への行動意欲も低い傾向が強く、インターネット環境を有していてもソーシャルメディアへのアプローチは消極的。結果として利用率は若年層ほど高く、高齢層ほど低くなる。

他方、全般的な利用率、そして若年・高齢層間の差異、いわゆる「ソーシャルメディア・ジェネレーションギャップ」は国によってまちまち。一般的には若年層では先進諸国が高めで、新興国はそこから一歩引いた値。ところが高齢層に関しては特に法則の類は無く、イギリスやスペイン、そしてチェコやロシア、エジプトで高い値を示している。とりわけ前者4か国は50歳以上でも5人に1人がソーシャルメディアを使っているという、驚きの結果が出ている(この「1/5」がインターネット利用者や携帯電話利用者を調査対象母集団としているわけではないことに注意。今調査の対象者全員…携帯電話やインターネット非利用者も含めて…のうち1/5以上である)。

世代間格差を単純な足し引きで計算すると、その差が大きいのは「イタリア」「ポーランド」「イギリス」「ギリシャ」の順。倍率で計算すると「ギリシャ」「レバノン」「インド」「ポーランド」「トルコ」の順となる。

↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(世代別)(若年層と高齢層との利用率差、倍数))
↑ ソーシャルメディアを使ったことがあるか(世代別)(若年層と高齢層との利用率差、倍数)

単純な差異と倍率、どちらか世代間格差を明確に表しているかの判断は難しい。元々の値が低い場合、倍率は異様な値を示す場合がある。一方で単純差異では全体値が低い場合、高齢者の値が低くても大きな差異が出なくなる。

報告書では単純差異を優先し、「イタリア」「ポーランド」「イギリス」「ギリシャ」の4国において、大きな世代間格差が出ていると言及している。そのような大きく格差が出る事由までは言及されていないが、興味深い動きとして記憶に留めておく結果と言えよう。

ちなみに日本では単純差異は61%ポイント、倍率では7.1倍。いずれの視点でも比較的高い場所にある。モバイル端末の普及が進めば、この格差ももう少し縮まるだけに、今後の動きに期待したいところだ。


■関連記事:
【「情報探索」がトップ…ソーシャルメディアの利用目的をグラフ化してみる(2011年分反映版)】

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