学生、法人などが減少中…賃貸住宅会社への来客層の変化をグラフ化してみる(2012年11月発表分)

2013/01/07 09:30

先日【メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2012年11月発表分)】でも記した通り、賃貸住宅の管理会社による協会「日本賃貸住宅管理協会」が半年ごとに更新公開している【賃貸住宅景況感調査日管協短観】の最新版「賃貸住宅景況感調査日管協短観・2012年度下期(2012年4月-2012年9月)」を元に、既存記事の更新をして昨今の賃貸住宅動向を推し量っている。今回は賃貸住宅管理会社に足を運ぶ客数の変化について見ていくことにする。

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今調査は2012年10月から11月にかけて、インターネットによる日本賃貸住宅管理協会会員に対して行われたもので、有効回答数は303社。回答対象期間は2012年4月1日-2012年9月30日についてのもの。なお項目の目安としては「増えた……+10%以上」「やや増えた……+5%」「変わりなし……プラスマイナスゼロ」「やや減った……-5%」「減った……-10%以上」である。また、公開されている図版・数字の多くでは3段階評価で示されており、この場合「増えた」「やや増えた」が「増加」、「減った」「やや減った」が「減少」に該当する。

来客層を「学生」「一般単身者(学生除く)」「一般ファミリー」「高齢者(65歳以上)」「法人」「外国人」に大別した上で、それぞれの来客数(直接来客を意味する)の変化について尋ねた結果が次のグラフ。「一般単身者(学生除く)」「一般ファミリー」「高齢者(65歳以上)」の3項目で増加が確認できた。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2012年4月-2012年9月における、前年同期比で)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2012年4月-2012年9月における、前年同期比で)

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で)(前回分、再録)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で)(前回分、再録)

「メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2012年11月発表分)」でも触れているが、半年前の前回分と比べ、緑部分が減り、オレンジ部分が増えており、市場に多少ながらも冷え込み感がある。「高齢者」の需要の高さは相変わらずだが、「法人」「外国人」の減退ぶりが目に留まる。

傾向がより分かりやすいように、DI値(増えた派-減った派)でグラフを作成する。各項目の状況が一層理解しやすくなるはず。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2012年4月-2012年9月における、前年同期比で、増えた派-減った派)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2012年4月-2012年9月における、前年同期比で、増えた派-減った派)

半年前の記事のグラフと比較すると、前回は「学生」のみがマイナスを示していたのに対し、今回はそれに加えて「法人」「外国人」までもがマイナス値に落ちている。今件は「前期比」では無く「前年同期比」なので、季節変動による変化との説明もできず、状況の悪化が連想される。

来客全員がそのまま契約を果たすわけではないが、来客の機会は多いに越したことはない。この3属性に関しては、単純に需要が減った、あるいは賃貸住宅へのアプローチのIT系へのスライド化が進んでいるものと考えられる(残念ながらそれを裏付ける資料は、今件発表では見当たらない)。

他方「学生」に関しては【大学生の自宅・下宿割合の推移をグラフ化してみる】でも触れている通り、大学生の保護者のお財布事情で、自宅通いが増えている。これが学生の賃貸住宅に関する、不動産屋への直接アプローチが減少している一因かもしれない。

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