主要国のラジオ業界の売上高をグラフ化してみる(2012年発表版)

2013/01/09 07:30

ラジオ昨年末に掲載した記事【世界主要国のテレビ視聴時間をグラフ化してみる(2012年発表版)】でも解説したが、英情報通信庁は2012年12月14日までに、同庁が年ベースで公開している、世界の通信業界・メディア動向をまとめた白書「International Communications Market Report」の最新版【International Communications Market Report 2012】を展開した。イギリス中心の内容ではあるが、有意義なデータが多数盛り込まれている。今回はその中から「主要国のラジオ業界における売上高」を見て行くことにする。

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「4マス」と呼ばれるメディア、具体的にはテレビ・ラジオ・新聞・雑誌のうち、電波を用いたメディアとしてはテレビとラジオが挙げられる。そして例えば日本の状況(【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移をグラフ化してみる(2012年12月発表分)】)を見れば分かるように、同じ電波メディアでも、ラジオの市場規模はテレビと比べて随分と小さい。

次に挙げるのは主要国のラジオ業界における売上。先に【主要国のテレビ業界の売上高をグラフ化してみる(2012年発表版)】で示したテレビ業界の市場規模と比べると、言葉通りケタが一桁違うことが分かる。

↑ ラジオ業界の売上(2011年、億ポンド=137億円)
↑ ラジオ業界の売上(2011年、億ポンド=137億円)

アメリカの市場規模が他国と比べて断トツに大きいのはテレビ市場と同じだが、テレビ市場ではそれに続いていた日本の規模が小さく、むしろドイツに負けている。過去のデータが今レポートでは記載されていないので比較ができないが、日本国内市場の動向を思い返せば(例えば【20余年間の広告費推移をグラフ化してみる(経済産業省データ・2011年版)(上)…4マス+ネット動向編】)、縮小傾向の結果であることが理解できる。

もっともラジオ市場が縮小傾向なのは、日本に限った話では無い。

↑ ラジオ業界の売上(2011年、前年比)
↑ ラジオ業界の売上(2011年、前年比)

主要先進国では横ばいか縮小、新興国では大きな飛躍という形で、対照的な動きを示している。後者についてレポートでは「インドの成長は『10万人以上の人口を持つ都市すべてでFMラジオが聴けるようにする』という国策による、FMラジオ認可局の増加が要因」「中国では自動車やタクシーの増加がラジオ市場を躍進させた」と説明している。それぞれ新興国らしい、納得のいく説明ではある。



ラジオは市場規模こそ小さいが、同じ電波メディアのテレビと比べて利用・提供ハードルが低いのが長所でもある。また昨今ではインターネットを使い、視聴者数を増加させる工夫も行われている。コミュニケーションの手法が音声からテキストに移行する動きを見せる昨今では、大規模な飛躍は難しいが、今後創意工夫を凝らすことで、新たな時代を切り開ける、かもしれない。

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