世界中で減少する固定電話、増加する携帯電話…固定・携帯電話の普及率をグラフ化してみる(2012年発表版)

2013/01/03 10:00

電話先に【世界主要国のテレビ視聴時間をグラフ化してみる(2012年発表版)】でも記した通り、イギリスの情報通信庁は2012年12月14日までに、同庁が毎年発表している、世界各国の通信業界・メディア動向をまとめたレポート「International Communications Market Report」の最新版にあたる【International Communications Market Report 2012】を公開した。発信元の都合もありイギリス中心の内容だが、有意義なデータが多数盛り込まれていて、注目すべき内容といえる。今回はその中から「主要国の固定電話・携帯電話(モバイル)の普及率動向」を見て行くことにする。

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【携帯電話の進歩を3分の映像で】【昔の携帯電話】などにもあるように、車上電話の持ち運び版に始まった携帯電話は、軽量化・高性能化・小型化を続け、現在ではパソコンに匹敵するほどの機能を持つスマートフォンが、ポケットサイズで登場するようになった。固定電話には固定電話なりの長所もあるが、費用対効果を考慮し、携帯電話一本に絞る世帯も増えている。

その傾向は世界共通のようで、今項目でも固定電話の普及率の低さ・携帯電話の高さが見えてくる。

↑ 固定電話とモバイルの普及率(契約接続数÷人口、2011年)
↑ 固定電話とモバイルの普及率(契約接続数÷人口、2011年)

複数国でモバイル(携帯電話。一般携帯とスマートフォン双方)の普及率が100%を超えているが、これは【「十年余りの携帯電話普及率推移をグラフ化してみる(先進諸国編)」】【インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる】などで解説しているように、一人が複数の契約(特にSIMカードの複数持ちで、最安値のサービスを逐次受けられるようにする利用スタイルを用いる事例)をしているため。レポート原文でもイタリアのモバイル普及率が最多の158%に達しているのを例に挙げ「プリペイド式のSIMカードを複数枚所有している人が多いことを反映している」と説明している。

他方、固定電話は2-5割程度。モバイルと比べると2-3分の1。「もうここまで落ち込んでいるのか」と「まだこれほど多くの人が持っているのか」と、2通りの感想があることだろう。

これを計測時の5年前、2006年との変化ポイントを算出したのが次のグラフ。例えばイギリスの固定電話はマイナス4%(ポイント)となっているが、これは2006年時点でイギリスの固定電話普及率が57%だったことを意味する。

↑ 固定電話とモバイルの普及率変化(契約接続数÷人口、2006年から2011年への変化ポイント)
↑ 固定電話とモバイルの普及率変化(契約接続数÷人口、2006年から2011年への変化ポイント)

フランスでは特に固定電話の減少率が著しいが、これについてレポートでは「固定電話回線の契約無しに、ブロードバンドサービス(DSL)を利用できる環境が整っているから」と説明し、逆説的に「イギリスでは固定電話の回線が無いとブロードバンド環境(DSL)を整備できない場合が多く、必然的に減少率が非常に低い値に留まっている」としている。また2011年時点の普及率は他国と比べて低めだが、中国の変化率の大きさにも注目したい。市場そのものが大きいことを考慮すれば、この伸び率は驚異的ですらある。

ここからさらに5年が経過した2016年には、各国の普及率はどのような変化を見せるだろうか。気になる話ではあり、是非とも検証したいところだ。

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