新車プロモーションと携帯各社の展開が目立つ(民放テレビCM動向:2012年11月分)

2012/12/22 10:00

ゼータ・ブリッジは2012年12月21日、2012年11月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は花王だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、スズキ自動車が第7位に入るなど自動車メーカーの健闘ぶりや、医療品メーカーの躍動、携帯電話関連会社の力強さが目に留まる([発表リリース])。

スポンサードリンク


データの取得場所の解説、各種データの意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としている件についての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年11月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年11月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は夏期はやや落ち込みを見せたあとに年末まで攻勢をかけ、1月に大きく出稿量を減らす傾向がある。今年もややずれがあったものの、年末に向けて放送量が増えており、「いつもの」パターンに復帰した雰囲気ではある。この分なら、来月発表の2012年12月分もまた、同社がトップかその近辺に位置するに違いない。

一方今回月は【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れている興和(コーワ)は第4位に後退。同じ記事内で同様のスタイルとして紹介しているハウス食品は10位圏外に出ており、フリースポット広告では無く一般的なCM出稿量が増加したものと考えられる。

常連組となった携帯電話向けサービスの事業会社では、グリーが先月同様圏外(21位以下)、ライバル会社ディ・エヌ・エーは先月の6位から12位に順位を下げている。ただし出稿量そのものに大きな変化は無く、商品別では上位に位置するものもあるため、他社CMの躍進で相対的に順位を落としたと考える方が無難なようだ。

また冒頭でも触れたが、今回は先月同様に上位陣にトヨタ自動車とスズキ自動車の2社が自動車メーカーとしてはランクイン。双方とも新車のアピールを積極的にテレビCM上でも行っており、それが今件の結果となって表れている。


↑ トヨタ自動車によるエスティマのテレビCM(公式)。
↑ トヨタ自動車によるエスティマのテレビCM(公式)。【直接リンクはこちら】

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年11月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年11月、上位10位)(局別)

今回月は前回月ほどではないものの興和のTBSへの放送出稿数が相変わらず多く、目立つ形となっている。興和は複数の商品で多数の広告を出していること、そして【TBSの「ゲンキの時間」】のスポンサーをしていることから、この番組を中心に集中的なCM展開が行われたものと考えられる。

一方、花王における日本テレビとフジテレビの多さに関しては以前から言及している通り、同社の方針、あるいは提供番組による半固定化の動きと考えられる。この傾向はここしばらく継続しており、両社にとっては「上得意客」であると思われる。ユニクロにおける日本テレビ・テレビ朝日も似たような関係といえよう。

他方、日本マクドナルドやトヨタ自動車などはほぼすべての局に分け隔てなく広告を出している。「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる(インフラ系、購入層が幅広い商品を取り扱う企業に、この傾向が強い)。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年11月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年11月)

企業別ランキングでは15位に位置するサイバーエージェントの「Amebaスマホ」が、他の商品から群を抜く形でトップに躍り出ている。これは放送作家の鈴木おさむ氏がインタビュアー役として各商品担当者へインタビューする形をとっており、ニュース映像風に見せる切り口が、ソフト開発の裏側を披露するという見せ方と共に関心を集めている。


↑ 『Amebaスマホ』のCM。公式による配信。
↑ 『Amebaスマホ』のCM。公式による配信。直接リンクは【こちら】

企業別では第12位のディー・エヌ・エーは、常連となった「モバゲー」以外に無料通話アプリ「comm」の大攻勢が確認できる。


↑ 無料通話アプリ「comm」関連の報道公式映像。
↑ 無料通話アプリ「comm」関連の報道公式映像。直接リンクは【こちら】

その他、グリー、ソフトバンクモバイル、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、ファーウェイ・ジャパンなどもあわせ、携帯系の商品CMが目立つ月でもあった。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー