秋物・冬物商品が堅調に推移、衣料品がプラス5.2%に…2012年11月度チェーンストア売上高、マイナス0.5%

2012/12/23 16:00

【日本チェーンストア協会】は2012年12月21日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年11月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年11月は全国的に気温が低下したことから、秋物・冬物商品が堅調に推移したものの、青果をはじめとした食品が苦戦したこともあり、売上総額における前年同月比は9か月連続してのマイナス値、-0.5%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7873店舗に対して行われている。店舗数は先月比で39店舗増、前年同月比で204店舗減。売り場面積は前年同月比101.1%と1.1ポイントほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0299億4970万円(前年同月比99.5%、▲0.5%)
・食料品部門……構成比:59.1%(前年同月比97.4%、▲2.6%)
・衣料品部門……構成比:12.5%(前年同月比105.2%、△5.2%)
・住関品部門……構成比:21.7%(前年同月比101.2%、△1.2%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比101.0%、△1.0%)
・その他…………構成比:6.4%(前年同月比102.7%、△2.7%)

気温低下で
冬物堅調。
しかし青果などの相場安で
食料品がダウン。
11月は全国的に気温が低くなり、食品では鍋物商材、衣料品では冬物を中心に季節商品が堅調に推移。しかし売上の6割を占める食品において、青果が相場安で苦戦したことが足を引っ張る形となり、全体としては前年同月比でマイナスの値を示すこととなった。ただしクリスマスケーキやおせちなど、年末年始の商材は順調とのこと。

個別に見ると、食料品は野菜関連ではトマトやサラダ野菜、ねぎは堅調なものの、キャベツやたまねぎなど相場安のあおりを受けて不調。果物類ではりんごなどが好調だったがかんきつ類は不調。畜産品では鍋用加工品の動きが良かった。水産品では鮮魚は不調なものの鍋用のカキ、カニは好調。惣菜では揚げ物、中華が売れ行きを伸ばした。

衣料品ではコートやジャケットなどの冬物衣料が好調。住関品では寝具が好調。暖房器具も動きが良い。一方で冷蔵庫、液晶テレビ、ブルーレイレコーダー、デジタルカメラの動きは鈍い。【薄型テレビなどの出荷動向をグラフ化してみる(2012年10月分)】でも解説したが、薄型テレビ、そしてそれに連動するブルーレイレコーダーの売れ行きは、地デジ化に後押しされる形で伸び、逆にアナログ波が停波してからはその売り上げを大きく落としている。耐久年月の長い家電であることを考慮すると、先の1、2年に需要が集中した以上、今後数年間は同様の状況が継続することが考えられる。

震災による大きな売上の変動も(反動を含め)大人しさを見せつつある。小売業全体の苦戦、さらには不況による消費減退を起因とするもあるが、ここ数か月続くデパート(チェーンストア)の不調は、同業界の難しい立場の裏付けでもある。大胆かつ合理的、そして時代の流れに沿いながらもぶれることのない、状況改善の模索が求められている。今や主婦の間にも広まりつつあるモバイル端末(特にスマートフォン)を有効活用し、いかに集客に結び付けるか、そして一部スーパーや【セブン-イレブン、トヨタ車体の小型電気自動車「コムス」を使った宅配サービス「セブンらくらくお届け便」を開始】などコンビニなどでも展開が進みつつある「買物の宅配サービス」のように、どこまで買い手の需要を把握し、応えられるかが、今後の趨勢を決めるカギとなるに違いない。

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