女性と職業の関係・5割近くは「子供が出来ても仕事は続けるべき」

2012/12/26 07:30

働く女性内閣府大臣官房政府広報室は2012年12月17日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると一般論として女性が職業を持つことについて、主に結婚・出産・育児など世帯持ちの状況との関係においては、「子供が出来てもずっと職業を続ける方が良い」とする考えがもっとも多く、5割近くを占めていることが分かった。次いで「子供が出来たら職業を辞め、子供が大きくなったら再び職業を持つべきだ」とする意見が3割に届いている。男女別では女性の方が両意見への賛同者が多く、調査期間別では過去と比べ現在に近づくに連れて「結婚や出産を機会に職からずと離れるのではなく、職を続ける方が良い」意見が増加する傾向にある(【発表リリースページ】)。

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今調査は2012年10月11日から28日にかけて日本国内で20歳以上の日本国籍を有する者5000人を層化2段無作為抽出法で選んだ上で、調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は3033人。男女比は1432対1601、世代構成比は20代266・30代431・40代500・50代523・60代609・70歳以上704。

先日の【「夫は外働き、妻は家事」賛成派初めて増加・反対派を上回る】とも密接に絡んでくる話として、女性の職業持ちと世帯創生・出産・育児との関係がある。女性の職業はどのようなスタイルが望まれるのか、いくつかの選択肢を挙げ、ベストなものを選んでもらったところ、もっとも多数の人が同意を示したのは「子供ができてもずっと職業を続ける方が良い」とするものだった。47.5%と、半数近くの同意が得られている。

↑ 女性が職業を持つことについての考え方
↑ 女性が職業を持つことについての考え方

次いで多いのは「子供ができたら(育児のために)職業を辞め、(子供が)大きくなったら再び職業を持つ方が良い」で、30.8%。育児休暇的な中断があるか無しかの違いだが、いずれにしても「結婚後も(可能ならば)女性は仕事をした方が良い」とする意見であり、これらが多数を占めている。

次いで多いのは「子供ができるまでは職業を持つ方が良い」。見方を変えれば「子供が出来たら、その後はずっと女性は職につかないことが望まれる」。この意見は1割前後で、男性の方がやや多い。子育てに専念するのと共に、多忙になる家事関連に専念してほしい・すべきという思惑だろうか。「結婚するまでは職業を持つ方が良い」も似たような考えだと考えて問題は無い(要は辞めるタイミングの違いでしかない)。

これを性別・世代別にみると、概して「高齢層ほど『結婚・出産を機に女性は仕事を辞めるべき』」「中堅層ほど『結婚・出産を経ても適切な時期に職場復帰、職の継続をすべき』」との意見が強いのが分かる。

↑ 女性が職業を持つことについての考え方(性別・世代別)
↑ 女性が職業を持つことについての考え方(性別・世代別)

中堅層ほど「職業維持派」が多いのは、現実問題として自らがその立場にあることが多分にあるものと思われる。特に子供がある程度成長して女性がパートやアルバイトにおもむく事例が増える40-50代に多い状況を考えれば、その推論が的外れで無いことは理解できよう。

他方高齢者ほど「結婚や出産は女性の仕事終了の合図派」が多いのは、昔ながらの考え方によるものに加え、純粋に家事育児に専念してほしいとの想いが強いものと思われる。

過去の調査結果の動向を見ると、昔と比べて少しずつ、そして確実に「職業維持派」が増え、その中でも「子供が出来ても職業継続派」が増加しているのが確認できる。

↑ 女性が職業を持つことについての考え方(調査期間別)
↑ 女性が職業を持つことについての考え方(調査期間別)

「結婚・出産を機に女性は仕事を辞めるべき」派が漸減すると共に、「子供が出来ても職業継続派」は漸増。そして後者の中でも「産休的一時休職派」が減り「子供が出来ても継続して働く」派が増えている。社会情勢、そして特に女性のライフスタイルの変化による結果といえよう。

他方上記でも触れたが、「「夫は外働き、妻は家事」賛成派初めて増加・反対派を上回る」にもある通り、直近の調査結果では「妻は家庭を守り家事に専念すべし」との意見が増加している。女性に限っても賛否がほぼ同数との結果が出ている。

↑ 家庭生活について「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」とする考え方について(再録)
↑ 家庭生活について「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」とする考え方について(再録)

家事や育児、職業、社会慣習などさまざまな要素で判断が付きにくく、特に女性においては職業と家事によるジレンマにさいなまれているのかもしれない。


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