大学生が本音をさらせるソーシャルメディア、トップは…

2012/12/25 06:30

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討論東京工芸大学は2012年12月13日、大学生のコミュニケーションに関する調査結果を発表した。それによると大学生から成る調査対象母集団においては、ソーシャルメディア(FacebookやmixiのようなSNSに加え、ツイッターなどのミニブログ)の利用者のうち、それぞれの種類別に本音と建前を使い分けている人は8割近くに達していることが分かった。そしてソーシャルメディアのうち、もっとも多くの人が「本音をさらせる」としたサービスは「ツイッター」だった。全体では4割近くが同意を示している(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2012年10月25日から11月5日にかけて4年制大学に通う大学生を対象にモバイル端末経由のインターネット調査によって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、1年生-4年生まで均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。

以前【大学生のソーシャルメディア利用率97.4%、YouTubeは約7割・ツイッターは約6割】でも記した通り、今件調査では97.4%もの人が何らかのソーシャルメディアを使っている。

↑ 利用しているソーシャルメディア(大まかな区分別)(複数回答)(男女別)(再録)
↑ 利用しているソーシャルメディア(大まかな区分別)(複数回答)(男女別)(再録)

それでは利用しているソーシャルメディア毎に、本音と建前を使い分けることがあるだろうか。これについては「頻繁にある」が34.9%、「たまにある」が44.4%となり、合わせて8割近くの人が「使い分けはある」と回答している。

↑ ソーシャルメディアの種類別で本音と建て前を使い分けることがあるか(ソーシャルメディア利用者限定)
↑ ソーシャルメディアの種類別で本音と建て前を使い分けることがあるか(ソーシャルメディア利用者限定)

「本音」と「建前」の使い分けのうち、「本音」はどのソーシャルメディアで語られているのか。使い分けている人限定で、複数回答で聞いたのが次のグラフ。全体では「ツイッター」が最上位で37.2%、次いで「mixi」の14.0%となった。

↑ 本音をさらせるソーシャルメディアは(ソーシャルメディア毎に本音と建前を使い分かる人限定、上位10項目)
↑ 本音をさらせるソーシャルメディアは(ソーシャルメディア毎に本音と建前を使い分かる人限定、上位10項目)

続いて「Facebook」「ブログ」「LINE」と続いている。ゲーム性の強い、あるいは自分の意思表示がメインで無いものは、概して低い傾向がある。

また男女別に見ると多くの項目で男性が女性を上回っているものの、「ツイッター」「LINE」といったミニブログの類、そして「ブログ」で女性が男性を上回っている。特に「ツイッター」と「ブログ」では男女間で大きな格差を示している。これについてリリース側では「利用者同士の結びつきが強めなSNSでは友人とのつながりがあり、本音をさらしにくい(ここので「友人」とはリアル系での関係と考えられる)」「利用者同士の結びつきが弱いブログやミニブログ系では、(友人に知られる確率が低く)本音をさらけ出しやすい」と分析している。

確かに強い利用者間の関係があるSNSでは、自分の本音をさらすのは少々勇気がいる。それを考えると、知り合いが(あまり)居ないところでなら本音をもらせるというのは、ツイッターやLINE、ブログにとっては本領発揮といえる。要はツイッターが流行り出した時に使われた「他人とのゆるい関係」こそが、本音を口に出せるポイントなのだろう。


■関連記事:
【大学生のソーシャルメディア利用率97.4%、YouTubeは約7割・ツイッターは約6割】


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