大学生が使うコミュニケーションツール、最多利用は「携帯メール」

2012/12/21 11:55

携帯で通話東京工芸大学は2012年12月13日、大学生のコミュニケーションに関する調査結果を発表した。それによると大学生から成る調査対象母集団においては、普段よく会う友人とのコミュニケーションツールとして「電話による通話」よりも「携帯メール」を多用する傾向があることが分かった。さらに普段会うことが少ない友人との間では「携帯メール」の次に、「通話」では無く「SNS」の利用が多い。「SNSとミニブログ双方いずれか一つでも」という区切りにすると、いずれの場合でも「通話」以上に使われているとの結果も確認されている。「通話機能以上にネット機能が多用される携帯電話」という表現が実感できる結果といえる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2012年10月25日から11月5日にかけて4年制大学に通う大学生を対象にモバイル端末経由のインターネット調査によって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、1年生-4年生まで均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。

自宅や下宿先の固定電話、公衆電話、手紙以外に、携帯電話をはじめインターネットを活用する形で、多種多様なコミュニケーションツールが発達した現在。大学生はどのようなツールをコミュニケーションに用いているのか(直接会っての口頭によるやり取りは、ツールを使っていないので除外されていることに注意)。対象となる友人の距離関係を基に区分する形で、主要ツールの利用度を尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多く使われているのは「普段良く会って会話する友人」「普段会うことが少ない友人」共に「携帯メール」だった。前者は8割強、後者は7割強が利用している。

↑ 交流に利用するコミュニケーションツール(複数回答)(対象別)
↑ 交流に利用するコミュニケーションツール(複数回答)(対象別)

「良く会う知人」との間に使われるツールは「携帯メール」「電話(通話)」「チャット」「SNS」「ミニブログ」「IP電話」の順。ところが「会うことが少ない知人」となると、「携帯メール」が最上位に違いは無いが、次いで「SNS」「チャット」「電話(通話)」となり、「通話」の順位が随分と落ちる。

「通話」の場合は多分に相手の時間を束縛してしまうこと、そして何よりも気恥ずかしさを覚えるところから、「デジタルで済ませられるのなら、それが良い」と判断してしまうと考えられる。また、長く話すネタも無く、ならば短いやり取りで容易に済ませられる「SNS」などのデジタル系に入るのも道理が通る。

「PCメール」の利用率がかなり低め。これは元々のパソコン保有率の低さに加え、パソコン経由ではかしこまってしまうあたりが原因だろう。ウェブサイトやブログなども利用率は低く、少なくとも大学生の間では友人間のコミュニケーションツールとしてあまり使われていないようだ。

今グラフでは「SNS」と「ミニブログ」を別項目にしてある。これを「ソーシャルメディア」という広域の区分に仕切り直し、その上で男女別に値を見たのが次のグラフ。

↑ SNSやミニブログを交流に利用する割合(複数回答形式の上で、SNS・ミニブログをいずれか1つ以上利用している割合)
↑ SNSやミニブログを交流に利用する割合(複数回答形式の上で、SNS・ミニブログをいずれか1つ以上利用している割合)

「良く会う知人」「会うことが少ない知人」双方の対象に、「電話(通話)以上の値」を示しており、大学生においてソーシャルメディアが友人とのコミュニケーションに欠かせないツールとして存在していることが分かる。そもそもFacebookは学生向けサービスであったことを考えれば、十分理解も納得もできるというものだ。

また男性よりは女性の方が利用率が高い。これは単純に女性のコミュニケーションの多さに加え、女性がソーシャルメディアを利用する機会が多いとの仮説を裏付ける値でもある。

ちなみに「良く会う知人」「会うことが少ない知人」ではなく、大学の教員にはどのような動きだっただろうか。

交流に利用するコミュニケーションツール(複数回答)(大学の教員対象)
交流に利用するコミュニケーションツール(複数回答)(大学の教員対象)

最初のグラフと比較しやすいよう、縦軸の並びを同率にした。教職員との間ではツールを使ったコミュニケーションは控えめであること、そして携帯メール以上にPC(パソコン)メールが使われける点が目新しい。課題の提出や高度な質問、その他のアプリケーションとの連動による使用が多々あること、そして対象によっては「携帯メールでの連絡は不作法」「教員を軽んじているように思われる」というリスクを考慮した上での結果といえよう。


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