「ひとり牛丼」5割強「ひとりカラオケ」1/4…大学生の「おひとりさま」ライフ

2012/12/13 11:55

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食事一人分東京広告協会は2012年12月10日、首都圏の大学生に対する「友人関係に関する意識調査」の結果を発表した。それによると大学生から成る調査母体においては、自宅では無く店内などで、自分一人で飲食をしたり娯楽を楽しむ、いわゆる「ひとり行動」「おひとりさま」「個食」のうち、牛丼を対象にした「ひとり牛丼」をしたことがある人は5割強となり、選択肢の中ではもっとも多くの人が体験していることが分かった。次いで「ひとりラーメン」「ひとり学食」「ひとりファミレス」が続く。男女別では概して男性の「おひとりさま」率が高いが、「ひとりファミレス」は女性の方が高い率を示しており、「ひとり映画」「ひとりカラオケ」もほぼ同じ値で並んでいる(【発表リリース】)。


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今調査は2012年7月17日から31日にかけて、首都圏の大学(駒澤大学・上智大学・専修大学・東洋大学・日本大学)に在住する大学1-4年生の男女に対して、アンケート自記入法によって行われたもので、有効回答数は1029人。そのうち800人分を集計対象としている。

【やはり「ひとり焼肉」は難易度が高い!? 楽なのはファストフードや喫茶店】などでも解説しているが、従来は二人以上で利用することが多い公共施設や外食店の利用、さまざまな娯楽方面での一人による行動を総じて「ひとり-」「おひとりさま」、特に食事の場合には「個食」と呼んでいる。独身率の増加に加え、人気漫画・ドラマの『孤独のグルメ』でそのスタイルのカッコよさが描かれていることもあり、少しずつ生活の一様式として認識されつつある。

今調査母体の大学生においては、多分に同輩・先輩・後輩とつるんで飲食することが多いと考えられるが、「おひとりさま」行動の経験率はどのような具合なのだろうか。選択肢の中では「ひとり牛丼」をした人がもっとも多く、「仕方なく」まで合わせると53.6%の人が「経験あり」と回答した。

↑ 「おひとりさま」行動経験有無
↑ 「おひとりさま」行動経験有無

焼き豚めし(松屋)牛丼は大学生にとっても頼りになる外食の一つだが、カウンター席がメインの店舗が多いことなどからも分かるように、一人客を前提とした店構えをしているところが多い。「ひとり牛丼」もあまり抵抗感なくできる次第で、経験者が多いのも納得。「ひとりラーメン」もラーメン屋の多くでカウンター席が常設されている状況を見れば、「ひとり牛丼」と同じものと考えて良いだろう。

「ひとりファミレス」は多少難易度が高いせいか、積極的な実行経験者は3割近くにまで落ち込む。ただし大学の周辺の店舗で、試験前に対策・勉強をする際に利用する事例も多いことは推定できる。他方「ひとり学食」は学校内での食堂ということもあり、知り合いと出会う可能性も多分にある。それでも一人で食するあたり、「経験あり」だけなら「ファミレス」「映画」よりも上なものの、「仕方なく・あり」率が高く、複雑な事情を思わせる。あるいは「ファミレス」同様、時間潰しのために、仕方なく利用したのかもしれない。

「一人焼肉」(孤独のグルメ)イメージ一方、「ひとり焼肉」「ひとり遊園地」「ひとり呑み」などは少数派。「呑み」はむしろサークル仲間や同級生などと行く機会が多く、個人で行く機会は無いというのが実情と考えれば、納得は行く。「焼肉」「遊園地」はその行動そのものの需要に加え、難易度がきわめて高いのも大きな要因だろう。

「仕方なく」も合わせた経験あり派を男女別に区分して再整理すると、男女間の意識の違いが見えてくる。

↑ 「おひとりさま」行動経験有無(「ある派」合計、男女別)
↑ 「おひとりさま」行動経験有無(「ある派」合計、男女別)

「牛丼」「ラーメン」など一般的にオシャレ度が低い場所では、女性の値がかなり低い。他方「ファミレス」「映画」「カラオケ」では男女の差異がほとんど無いのが確認できる。男女双方の「おひとりさま」を呼び寄せるには、取扱商品そのものの需要に加え、女性が足を運びやすい雰囲気が求められると見た方がよさそうだ。


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