トヨタとスズキがランクイン、新車アピールを積極展開(民放テレビCM動向:2012年10月分)

2012/11/27 11:55

ゼータ・ブリッジは2012年11月26日、2012年10月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は花王だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、トヨタ自動車が第5位に入るなど自動車メーカーの健闘ぶりや、携帯電話関連会社の力強さが目に留まる([発表リリース])。

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データの取得場所の解説、各種データの意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としている件についての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年10月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年10月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻したのち、夏期はやや落ち込みを見せる傾向がある。今年はやや変調が見られたものの、先月9月分では順位・放送回数共に落ち、「いつもの」パターンに戻った感があった。ところが今回10月分は再び盛り返し、放送回数でトップに返り咲いている。素材別・商品別ランキングでは上位20位内に花王の姿は無いことから、特定の商品を特段プッシュしているのでは無く、まんべんなく攻勢をかけていることが分かる。

一方今回月は【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れている興和(コーワ)が第二位。前回のトップからは後退したが、好位置には違いない。同じ記事内で同様のスタイルとして紹介しているハウス食品は3位と、順位を先月から維持。フリースポット広告の増加だけでなく、多数の商品展開によるキャンペーン・突発的な上乗せが上位をキープできた理由として考えられる。

常連組となった携帯電話向けサービスの事業会社では、グリーが先月同様圏外(21位以下)、ライバル会社ディ・エヌ・エーは先月の8位から6位に順位を上げ、さらに躍進。後述するがモバゲーで続々新ゲームのテレビCM大展開が行われており、それがこの数字をはじき出す要因となった。

また冒頭でも触れたが、今回は上位陣にトヨタ自動車とスズキ自動車の2社が自動車メーカーとしてはランクイン。双方とも新車のアピールを積極的にテレビCM上でも行っており、それが今件の結果となって表れている。


↑ スズキ自動車によるワゴンRスティングレーのテレビCM(公式)。
↑ スズキ自動車によるワゴンRスティングレーのテレビCM(公式)。【直接リンクはこちら】

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年10月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年10月、上位10位)(局別)

今回月は前回月ほどではないものの興和のTBSへの放送出稿数が多く、縦軸の区切り上限がやや間延びしたため、興和以外の企業放送回数についてさほど差異が無いように見えてしまう。興和は複数の商品で多数の広告を出していること、そして【TBSの「ゲンキの時間」】のスポンサーをしていることから、この番組を中心に集中的なCM展開が行われたものと考えられる。

一方、花王における日本テレビとフジテレビの多さに関しては以前から言及している通り、同社の方針、あるいは提供番組による半固定化の動きと考えられる。ハウス食品も特定テレビ局の値が伸びているが、フリースポット広告による展開がメインと考えられる。その回数が伸びている状況は、一般のタイム広告・スポット広告が伸び悩んでいることの裏付けとなるかもしれない。

他方、明治やトヨタ自動車などはほぼすべての局に分け隔てなく広告を出している。「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年10月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年10月)

企業別でも第6位に入っていたディー・エヌ・エーは新作ゲームの喧伝大攻勢でトップに。企業別第2位の興和は商品別に見ると「コルゲンコーワIB錠TX」「バンテリンコーワサポーター」「ケラチナミンコーワシリーズ」「キューピーコーワゴールドα」の4種類も10位圏内に入っている。

また、上記でも触れている通り順位を先月からさらに上げたディー・エヌ・エーは、先月から続き『魔×継承!ラグナブレイク』をはじめとする数々の新作タイトルのテレビCMを積極的に展開。現実とゲーム内の世界観を融合したビジュアルで、視聴者をゲーム内にいざなうスタイルを踏襲した映像を続々と送り出し、見た目を引き付ける。

↑ 『神魔×継承!ラグナブレイク』のCM。公式による配信。
↑ 『大戦乱!!三国志バトル』のCM。公式による配信。

対象としているゲームこそ違えど、先月の『大戦乱!!三国志バトル』同様、魅力ある映像を用いてゲームへ誘うCMを集中的に放映することで、スタートダッシュを圧倒的なものとする意図もあるのだろう。

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