薄型テレビ総数39.1万台、BDプレイヤー・レコーダーのみ前月比でプラス(薄型テレビ出荷動向:2012年10月分)

2012/11/24 10:00

電子情報技術産業協会(JEITA)は2012年11月22日、【民生用電子機器国内出荷統計】の情報更新を行い、2012年10月分を発表した。それによると2012年10月の薄型テレビの出荷台数は39.1万台となり、前月比でマイナス8.4%、前年同月比でマイナス47.6%の動きを示している。今回は薄型テレビ、そしてテレビと大いに関係のあるBD(ブルーレイディスクプレイヤー・レコーダー)の小売市場への出荷動向をまとめておくことにする。

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データ取得元の詳細やデータ内容に関する諸注意、「出荷数」の定義については一連の記事のまとめページ【定期更新記事:薄型テレビなどの出荷動向(電子情報技術産業協会(JEITA))】にて行っている。そちらを参考のこと。

さてまずは純粋な出荷台数。統計値に「薄型テレビ」の項目が登場した2009年以降は薄型テレビ全体とBD(それ以前は「プラズマ」「液晶」で分離掲載されている)、さらに薄型テレビは2010年以降限定だが、画面サイズ区分が記されているため、そちらも合わせてグラフ化する。

まずは直近2012年10月分の出荷台数。合わせて前月比・前年同月比を算出しておく。

↑ 薄型テレビ・BD国内出荷実績(万台)(2012年10月分、JEITA発表)
↑ 薄型テレビ・BD国内出荷実績(万台)(2012年10月分、JEITA発表)

↑ 薄型テレビ・BD国内出荷実績(前月比・前年同月比)(2012年10月分、JEITA発表)
↑ 薄型テレビ・BD国内出荷実績(前月比・前年同月比)(2012年10月分、JEITA発表)

冒頭でも触れた通り、2012年10月の薄型テレビ国内出荷台数は39.1万台。先月比の減退はもとより、季節変動を無視できる前年同月比で大きなマイナス値を示している。これは以前の記事でも説明した通り、2011年7月のアナログ波停波に伴う買い替えラッシュの反動と見て間違いない。【カラーテレビの買い替え年数をグラフ化してみる(2012年分対応版)】の通りテレビは8-10年単位で買い替えるのが常となっている。1年や2年程度で「特需」の反動が収まるとは考えにくい。実際、販売台数や前年同月比でグラフを構成しても、「停波前特需、特に年末・年度末」「停波直前特需」「停波後の年末に慌てて購入」の3つの波があり、停波後は押し並べて軟調な動きを示しているのが再確認できる。

↑ 薄型テレビ国内出荷実績(型別、万台)
↑ 薄型テレビ国内出荷実績(型別、万台)

↑ 薄型テレビ国内出荷実績(型別、前年同月比)
↑ 薄型テレビ国内出荷実績(型別、前年同月比)

薄型テレビの型別に見ると、アナログ波停止までは小型-中型が売れていたが、今年に入ってからは大型の奮闘が確認できる。地デジへの切り替えの際に「とりあえず一台だけでも」と小型・中型のテレビの更新をした後、大型の切り替えに入ったものと思われる。また昨今の大型テレビの価格下落も、購入を後押しするきっかけの一つと見なして良い(買い替えでは無く、新規購入派の対象も大型化していると考えられる)。

2010年夏の啓蒙運動の成果、そして地デジ切り替え直前の駆け込み需要が、季節変動を考慮しても大きなものだったこと、そして切り替え後は「特需」が完全に過ぎ去り、低迷状態が継続中であることが分かる。「昨今では大型テレビが中小サイズと比べて堅調」としたが、それはあくまでもサイズ区分における比較論に過ぎず、全体としてはマイナス域に違いは無い。

最後に季節変動を考慮しなくても済むもう一つの切り口として、毎月の動向を経年で比較した形にしたのが次のグラフ。毎年年度末・年末にテレビが売れること、そして2010年の年末は「当時(2010年)の翌年(2011年)に切り替えが行われる」ことから良い機会として、爆発的な売れ行きを示したのが確認できる。

↑ 薄型テレビ国内出荷実績(万台)
↑ 薄型テレビ国内出荷実績(万台)

今年2012年は年初から概して不調。年度末の盛り上がりにも欠け、直近10月は年末に向けてのラッシュの気配すらない。毎月確認をしているチェーンストア、そして景気ウォッチャーでもさえない動きがしばしば報告されているが、今年の年末商戦は去年以上に厳しい状況となりそうだ。

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