自衛隊最高評価…公的機関への信頼度をグラフ化してみる

2012/11/18 07:15

信頼中央調査社は2012年8月、国会議員や官僚、マスコミ、警察、自衛隊など公的要素を持つ組織・団体に対する信頼感に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自衛隊への信頼度がもっとも高いことが分かった。回答者の6割強が肯定的な意見を述べている。一方、信頼度が一番低いのは国会議員で、肯定派は1割にも満たなかった(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2012年5月10日から20日にかけて、満20歳以上の男女から層化三段無作為抽出法によって選ばれた人に対して、調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は1272人。男女比、世代構成比などは公開資料では非公開。

信頼の度合い、信頼感を5段階評価(1をもっとも信頼できない、3をどちらともいえない、5をもっとも信頼できる)で区分し、各公的要素を持つ組織などに対して評価してもらったところ、もっとも信頼されていたのは自衛隊で、信頼できる派の4・5の選択肢を選んだ人は60.3%に達していた。

↑ どの程度信頼できるか(2012年)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)
↑ どの程度信頼できるか(2012年)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)

自衛隊は特に「5:大変信頼できる」の回答率が高く、2割に迫っているのが特徴的。次いで医療機関、裁判官、銀行と続くが、次第に「3:どちらともいえない」の割合も増加し、判断が付きかねる人が増えているのが分かる。

大企業より上の項目では信頼できない派の割合は2割前後までにとどまっているが、グラフの下3つ、マスコミ・報道機関、官僚、国会議員になると、途端に回答率が上昇する。マスコミ・報道機関は信頼できる派が1割強、信頼できない派は4割を超えている。さらに官僚・国会議員となると信頼できる派は1割を切り、出来ない派は6割前後に及んでしまっている。実体として、自らのセールスのために前者が後者への不信感を増長させている面が多分にある感は否めないが、現時点での結果は「信頼できない派ができる派を上回っているのは、マスコミ・報道機関、官僚、国会議員の3項目のみ」という事実に変わりはない。

これを平均評価で見ると、その状況がすっきりとした形で把握できる。

↑ どの程度信頼できるか(2012年)(平均評価)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)
↑ どの程度信頼できるか(2012年)(平均評価)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)

自衛隊、医療機関がやや突出して高い値を示しており、後は大体横並び。そして「どちらともいえない」に該当する「3.0」を下回っているのは、マスコミ・報道機関、官僚、国会議員の3項目のみ。

資料には今件調査は2000年3月以降、今回も合わせて都合7回実施されているとあるが、公開されているデータは2004年5月以降5回分のみ。そこでその5回分について、直近でもっとも高い値を示した自衛隊、そして平均評価3.0を切った3項目に関して、各調査での平均評価を抽出してその推移を見たのが次のグラフ。

↑ どの程度信頼できるか(平均評価推移、一部)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)
↑ どの程度信頼できるか(平均評価推移、一部)(5:信頼できる←3:どちらともいえない→1:信頼できない)

自衛隊は元々高い値を示していたが、直近の2012年5月では大きく上昇している。これは【震災対応、自衛隊への評価は9割を超える】【「自衛隊が日本に良い影響を与えている」89%】などにもある通り、震災対応によるところが大きいと考えて間違いない。官僚、国会議員は元来低い値を示していたが、少しずつ上昇する傾向にあったものの、直近では大きく値を落としている。これもまた震災対応、そしてそれも含めて回答時に政務を執り行っている該当者の実態によるところが大きいと考えられる。マスコミ・報道機関の下げも似たようなものだろう。

今件調査は不定期ではあるが、数年ごとに実施されている。次の機会にこれらの項目がどのような変化をとげるのか、気になるところだ。


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