「電気機器・精密機器」が大きく下落(2012年11月個人投資家動向)

2012/11/19 06:35

【野村ホールディングス(8604)】のグループ会社、野村證券のエクイティ・リサーチ部は2012年11月16日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年11月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては「小幅な上昇」を見込む意見がもっとも多くかったものの、「小幅な下落」見込みの項目の回答率が大きく増加しているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2012年11月5日から11月6日に行われたもので、男女比は80.0対20.0。年齢層は40代がもっとも多く28.9%、次いで50代が27.7%、60代以上が25.6%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く27.9%、500万円-1000万円が18.8%、300万円-500万円未満が14.5%と続いている。投資経験年数は5年-10年未満以上がもっとも多く28.7%を占めている。次いで10年-20年未満が27.7%、20年以上が21.6%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資が最大値で46.1%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が24.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は34.6ポイント。前回から4.2ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて、上昇を見込む回答比率は合計で67.3%に(前月比2.1ポイントマイナス)。最大回答率を示した「1000円程度上昇」(52.8%)の回答率は前月比1.4ポイントマイナス。下落見込み項目のうち「1000円程度下落」の見込みは前月比2.9ポイントプラスで最大の上昇幅。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。一方で「国内政治情勢」を挙げる人が前月比で3.8ポイント、「国内企業業績」が前月比5.0ポイントとなり、国内事情周りの注目度が大きく上昇している。
・魅力的な業種は「医薬品」「通信」「素材」の順。「金融」「自動車」「運輸・公共」「電気機器・精密機器」はマイナス。特に「電気機器・精密機器」は前月比11.7ポイントのマイナスと大きく下落。
・ドル円相場は前回より円高ドル安に振れるとの考えが増えた。
・オーストラリアドルに対する注目度が減少したが、主要通貨の中では一番人気。日本円はやや増加。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月より増加。「株式」のDI値はやや増加。金も上昇。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月は再び【トヨタ自動車(7203)】が定番のトップとなった。

上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回は【パナソニック(6752)】の上位入りが目に留まる。

昨今ではアメリカの大統領選挙が大きな混乱も無く幕を閉じたものの、いわゆる「財政の壁(崖)」問題が経済的な不安要素として立ちはだかりを見せている。ヨーロッパの経済情勢は当事者の努力にも関わらず解決への道はまだ遠いように見え、東南アジア、中東地域など、情勢の不安定化が懸念視される地域での状況悪化を伝えるニュースが日々舞い込んでいる。国内外ともに景気回復を望む声とは裏腹に、現実は厳しい状況への歩みを見せている。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。


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【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる(2012年11月15日版)】

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