学生以外は増加中…賃貸住宅会社への来客層の変化をグラフ化してみる(2012年6月発表分)

2012/11/18 12:00

不動産屋との打ち合わせ先日【メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2012年6月発表分)】でも記した通り、賃貸住宅の管理会社による協会「日本賃貸住宅管理協会」が半年ごとに更新公開している【賃貸住宅景況感調査日管協短観】の最新版【賃貸住宅景況感調査日管協短観・2011年度下期(2011年10月-2012年3月、2012年6月発表)(PDF)】を元に、既存記事の更新をして昨今の賃貸住宅動向を推し量っている。今回は、賃貸住宅管理会社にやってくる客数の変化について見ていくことにする。

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今調査は2012年4月から5月にかけて、インターネットによる日本賃貸住宅管理協会会員に対して行われたもので、有効回答数は289社。回答対象期間は2011年10月1日-2012年3月31日についてのもの。なお項目の目安としては「増えた……+10%以上」「やや増えた……+5%」「変わりなし……プラスマイナスゼロ」「やや減った……-5%」「減った……-10%以上」である。また、公開されている図版・数字の多くでは3段階評価で示されており、この場合「増えた」「やや増えた」が「増加」、「減った」「やや減った」が「減少」に該当する。

来客層を「学生」「一般単身者(学生除く)」「一般ファミリー」「高齢者(65歳以上)」「法人」「外国人」に大別した上で、それぞれの来客数(直接来客を意味する)の変化について尋ねたところ、全体的には程度の違いはあれど「学生」以外の層すべてで、増加傾向がみられることが判明している。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で)

【メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2012年6月発表分)】でも触れているが、2年半ほど前の前回と比べ、状況は大きく好転している。特に「法人」の増え方が著しい。ただし昨今の経済状況から考えると社宅需要の増加というよりは、経費削減のため少しでも安上がりで済む物件を探しているものと思われる。

他方「学生」は状況の改善はあるものの、前回同様「減少」の方が多く、「増加」の数も少なめで勢いがない。需要が伸び続けている「高齢者」とは大きな違いである。

傾向がより分かりやすいように、DI値(増えた派-減った派)でグラフを作成する。各項目の状況が一層理解しやすくなるはず。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で、増えた派-減った派)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2011年10月-2012年3月における、前年同期比で、増えた派-減った派)

前回記事のグラフと比較すると、「外国人」以外の全項目で状況の改善が確認できる。来客全員がそのまま契約を果たしてくれるわけではないが、来客の機会は多いに越したことはない。IT系のアプローチが減っているわけではないので(むしろ増えている)、そこから流入したのでもない。純粋に需要が好転していると考えて良い。

他方「学生」は前回記事のマイナス39.8%と比べれば改善されてはいるが、相変わらず「減った」との回答社数の方が多い。学生の直接来訪機会の原因は色々とあるだろうが、例えば【大学生の自宅・下宿割合の推移をグラフ化してみる】でも触れている通り、大学生の保護者におけるお財布事情で、自宅通いが増え、下宿住まいが減っているのも一因かもしれない。

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