20代男性の結婚できない・したくない理由、トップは…?

2012/11/14 06:50

お金と時間ライフネット生命保険は2012年11月5日、20代独身男性を対象にした実態調査結果を発表した。それによると調査母体のうち結婚をしたくない人においては、その理由の最上位として「自由に使える時間が制限される」を挙げていることが分かった。該当回答者の6割近くが同意を示している。他方、結婚をしたいが出来ないだろうと考えている人の、出来ない理由の最上位に挙げられたのは「経済力に不安」だった。こちらは6割超の同意率を示している(【発表リリース】)。

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今調査は2012年9月3日から5日にかけて、東京23区・政令指定都市居住の20代独身男性にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は450人で内訳としては会社員(正社員)は150人、学生150人、フリーター150人。他に比較対象として40代会社員(他条件は同じ、設問で問われていないので結婚・未婚の別無し)150人が回答に加わることもある。

先に別記事で解説したが、結婚願望を持つ学生、会社員は7割前後、それに対してフリーターは5割強にとどまっている。

↑ 将来結婚したいか(20代男性)
↑ 将来結婚したいか(20代男性)(再録)

それでは「結婚をしたくない人」「結婚したいができないかもしれない(と考えている)人」それぞれにおいて、どのような理由からその回答に至ったのだろうか。まずは結婚したくない人(願望的否定者)に聞いた結果が次のグラフ。

↑ 結婚したくない理由(したくない人ベース)
↑ 結婚したくない理由(したくない人ベース)

最上位項目は「時間的に束縛される」。6割近くの人が「時間を制限されるから結婚はしたくない」と答えている。相方が存在することによる時間の拘束は、自由気ままに一人暮らしをしていた人には苦痛に覚えるに違いない。ましてや子供が生まれれば、さらに自分だけの時間は取れにくくなる。

第2位は「経済力に不安」。ほぼ同数の第3位「自由に使えるお金の制限」とは、前者が「世帯全体としてのお金」、後者が「回答者本人、個人のお金」という点で違っている。前者が世帯を養う経済的自信が無いという、大黒柱としての責任感を考慮した上での回答なのに対し、後者は単に自分自身の金銭的自由の束縛を気にしているということ。

「自由に使えるお金の制限」はそれに続く第4位の「趣味など自分の楽しみを失いたくない」とも共通しており、要は「自由気ままな生活を続けたい」という意味でもある。他方「経済力に不安」は第5位の「家族を養っていく責任が重く、自信が無い」とも、お金という観点で共通点を持ち、類似性が高い。

一方、「結婚を望んでいるが、多分したくても出来ないだろう」と考えている人の、その理由を聞いたのが次のグラフ。最上位には「経済力に不安」がついている。

↑ 結婚できない理由(結婚したいができないかもしれない人ベース)
↑ 結婚できない理由(結婚したいができないかもしれない人ベース)

第2位の「(自分は)女性にモテない」第3位の「結婚相手に出会う機会が少ない・無い」などは個々人の主観によるところが大きく、同時に異性との出会い、つながりという「結婚」そのものの概念に関わる話。ところがトップの「経済力に不安」は個人の考え、結婚の概念とは別の、生活全般、経済的な問題から茶々を入れられて障壁と化している状態。

もっとも今件は「金銭的にまだ不安定なところが多い20代」で、かつ「フリーター・学生・正会社員が同率の調査母体」から得られた平均値。元資料ではフリーター・学生・正会社員それぞれの値によるグラフ(値そのものは非公開)が掲載されているが、金銭面の項目ではいずれもフリーターが高い値を示しており、これが今件調査における金銭面項目の総合値を押し上げる形となっている。むしろ金銭不足による「結婚」難は、ある程度を経てからとの別調査結果もある(【「まだ若い」じきに「相手が見つからない」…独身者が独身で留まっている理由とは? (2010年分反映版)】)。

↑ 元資料にある「結婚したくない理由」の一部抜粋。紫色のフリーターが高い値を示している
↑ 元資料にある「結婚したくない理由」の一部抜粋。紫色のフリーターが高い値を示している

もっとも「結婚したくてもできないであろう理由」において、正会社員でも6割強(資料内グラフより判断)が「経済力に不安があるから」と回答しているのは、憂慮すべき事態といえる。少子化問題や婚姻率の低下、平均初婚年齢の上昇などとリンクしていることを考えれば、経済問題、とりわけ若年層のお金周りの(一時的では無く中長期的な展望が出来る)改善こそが、社会に散在する各種問題の特効薬足りえると考えても間違いではあるまい。


■関連記事:
【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる(2012年1月版)】

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