ますますスマホ化が進み6割を超える、登録ユーザー・月間PVも非開示へ…mixi動向(2012年9月)

2012/11/06 12:10

【ミクシィ(2121)】は2012年11月2日、2012年度第2四半期(2012年7月-9月)における四半期決算短信を発表すると共に同決算説明会を開催、資料の公開を行った。その資料などから、同社が運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)【mixi】の会員数などの動向が「一部」明らかになった。今回はそれらの資料からグラフを再構築・構成し、「可能な範囲で」「継続データを中心に」mixiの現状を眺め見ることにする(【発表リリース一覧ページ】)。

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スマートフォン浸透進む、登録ユーザー数に続きページビュー数も非開示化に
資料によれば2012年9月時点でのmixiの主要データは次の通り。提示された資料は2012年度第2四半期(2012年7月-9月)のもので、基本的に2012年9月(末)のデータが提示されている。

・月間ログインユーザー数(月1以上でログインしたユーザー数、MAU)
 ……1402万人
   そのうちスマートフォンによるMAU
   ……863万人
・登録ユーザー数
 ……非開示
・月間ページビュー数(2012年9月分)
 ……非開示

月間滞在時間のデータは非公開を継続中。前回、太赤文字で記したように、「登録ユーザー数が非開示化」されたが、今回はさらにページビューそのものがすべて非開示化された。アクセス関連を精査できる材料として値が提示されているものは、MAU(Monthly Active Users。月一以上で行動を起こした人。今件はログインした人)だけとなってしまった。ミクシィ側では(サイト構造の変化などで)ページビューを重要な指標として見ていないため、今回の非開示に踏み切ったようだ。

実際、【今年発表のリリース】を見ても、第2四半期以降の発表分ではページビューや登録ユーザー数の文言は無く、MAUばかりを押し出して規模の大きさをアピールしている。とはいえ、ソーシャルメディアの現状を推し量る一つの指針として欠かせないデータにも違いなく、その継続性を破棄し、データの非開示化がなされるのは、極めて残念でならない。

一応(墓標的な意味合いもこめて)、今回公開された部分だけを反映した、いつものグラフを呈しておく。

↑mixiのユーザー数、ページビュー数など(パソコン経由とモバイル経由)推移
↑ mixiのユーザー数、ページビュー数など(パソコン経由とモバイル経由)推移

今グラフ中では唯一データ更新がなされた「月間MAU」においても、今年に入ってから漸減しているのが分かる(これは後程再度、詳しくグラフ化する)。

数四半期前から強調されるようになったスマートフォン利用者の増加傾向は、上記に挙げた月一以上ログイン者数(MAU)の変化で分かる。公開データではPC(パソコン)と一般携帯電話、スマートフォンなどでのアクセスまですべて含めた総数、そして「mixi公式アプリ」と「mixi Touch」経由のみのMAUが公開されている。後者はリリースでは「スマートフォン」と断じているが、公式アプリはiPadなどのタブレット機にも対応しており、またiPad向けの「公式アプリ」も登場していることから、「スマートフォンとタブレットの大半」と見なしてよい。

↑ mixiのログインユーザー数(月一以上、万人)(2007年10月-)
↑ mixiのログインユーザー数(月一以上、万人)(2007年10月-)

↑ mixiのログインユーザー数(月一以上、万人)(2010年1月-)
↑ mixiのログインユーザー数(月一以上、万人)(2010年1月-)

やや見難いところもあるので、2007年10月以降版に加えて、mixi公式アプリ+Touchのデータが登場した2010年1月以降限定版のグラフも作っておく。

直近の2012年9月では全体のMAUは1402万人、そのうち863万人はスマートフォン(+α)、残りの539万人はパソコンや一般携帯電話(+α)という計算になる。元々ページビュー回りで「モバイルSNS化」を示唆されていたmixiだが、MAUでもそれが改めて理解できる。

ちなみに全MAUのうち(実質)スマートフォンMAUの比率推移を示したのが次のグラフ。2012年5月には52.1%と初めて過半数に達し、その後も増加を続けている。

↑ mixiの全MAUに占めるスマートフォンMAU比率推移
↑ mixiの全MAUに占めるスマートフォンMAU比率推移

完全にスマートフォン・タブレット経由のみということにはならないが、他のソーシャルメディア同様、スマートフォンMAUの比率は今後も増加を続けていくものと考えられる。

スマートフォン比率が高まるに連れて、単純な広告(バナー広告など)の効率が落ちている(スマートフォン広告の売上そのものは増加しているが、一般携帯電話向け広告の売上減がそれを上回ってしまっている)。逆にアピールしやすい、利用されやすいアプリ課金が増加している。前四半期で初めて「課金売り上げ」が「広告売上」を上回る状況が確認されたが、今四半期でもその状態は継続中。

↑ ミクシィ全体の売上高・四半期単位
↑ ミクシィ全体の売上高・四半期単位

収益構造の大きな変化が起きていることは間違いない。

世代構成分布
前期までならここでページビュー分析が入るのだが、前述の通りページビュー関連のデータはすべて非公開となったため、省略。次いでmixi会員の年齢階層比率をグラフ化し、その傾向を眺めてみる。こちらも関連データは以前「登録者ベース」だったものが、しばらく前から「月間ログインユーザー(MAU)ベース」に変更となり、かつ「全ユーザー」のみの公開で「モバイルユーザー」に限定した数字は非公開となってしまった。モバイル利用者の動向も大いに気になるため、情報が開示されないのは非常に残念な話。

もちろん「登録者ベース」と比べるとMAUは「現時点でのアクティブな利用者」という性質が強くなるため、「mixi全体の」との視点としては多少ぼやけた形となることに留意して欲しい(視点を変え「現在利用している人たちにおいて」としてなら精度は高いことになる)。まずは直近の値について(今四半期から年齢区分の一部変更が行われたため、必要な場合、各数字は再計算してある)。

↑ mixi会員の年齢階層別比率
↑ mixi会員の年齢階層別比率

2012年9月末時点でも最多階層が20-24歳であることに違いはない。

これを前回・前々回、つまり3か月前・6か月前のデータと比較すると、別の動きが見えてくる(あくまでもアクティブユーザーの階層比であることに注意)。

↑ mixi会員の年齢階層別比率(全ユーザー)
↑ mixi会員の年齢階層別比率(全ユーザー)

今回のグラフからは、

・10代の増加傾向が足踏みに
・20代-30代前半の減少
・40代以降は漸増

(いずれも全MAU比で)

の傾向が確認できる。全体として、現在比率的に中枢にある「年齢的中堅層」は少しずつその比率を減らし、若年層・高齢層が漸増し、年齢階層のバランスが調整されつつあるように見える。今四半期では特にMAUレベルでの壮年齢化の傾向が見て取れる。

これら世代別会員数の動向については、機会をあらためて、もう少し別の切り口で精査してみることにしよう。


■関連記事:
【国内主要ソーシャルメディアのアクセス機器傾向をグラフ化してみる】

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