【更新】興和がトップ、ソフトバンクモバイルとBOSSのコラボが光る(民放テレビCM動向:2012年9月分)

2012/10/30 12:10

ゼータ・ブリッジは2012年10月29日、2012年9月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は興和だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、ディー・エヌ・エーの上位復活など、先月から続き、初夏までの流れとは違った雰囲気が見受けられる([発表リリース])。

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データの取得場所、各種データの意味、そして今件記事が関東地域のみを対象としていることについての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらでチェックを入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年9月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年9月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻したのち、夏期はやや落ち込みを見せる傾向がある。ところが今年は3月から継続する形で回数・順位共に「他CMとの相対的な」優位性を見せており、特異性が感じられた。今回月では先月に続き放送回数は多少ながらも落ち、順位も相対的ではあるが一つ下げ、「いつもの」パターンに戻った感がある。

一方今回月は【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れている興和(コーワ)がトップ、同じ記事内で同様のスタイルとして紹介しているハウス食品は3位。特に興和は放送回数も大きく伸びており、フリースポット広告の増加だけでなく、多数の商品展開によるキャンペーン・突発的な上乗せがトップを果たした理由として考えられる。

常連組となった携帯電話向けサービスの事業会社では、グリーが先月同様圏外(21位以下)、ライバル会社ディ・エヌ・エーは先月の19位から8位に順位を上げ、10位以内に復帰。後述するがモバゲーの『大戦乱!!三国志バトル』のテレビCMの大展開がこの数字をはじき出す要因となった。

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年9月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年9月、上位10位)(局別)

今回月は興和のTBSへの放送出稿数があまりにも多く、縦軸の区切り上限が通常の2倍近くに達してしまったため、興和以外の企業放送回数が押し並べて低く、差異があまりないように見える。興和は後述するように複数の商品で多数の広告を出していること、そして【TBSの「ゲンキの時間」】のスポンサーをしていることから、この番組を中心に集中的なCM展開が行われたものと考えられる。

一方、花王における日本テレビとフジテレビの多さに関しては以前から言及している通り、同社の方針、あるいは提供番組による半固定化の動きと考えられる。ハウス食品やリクルートも特定テレビ局の値が伸びているが、ハウス食品についてはフリースポット広告による展開がメインと考えられる。その回数が伸びている状況は、一般のタイム広告・スポット広告が伸び悩んでいることの裏付けとなるかもしれない。

他方、ドコモやサントリーなどはほぼすべての局に分け隔てなく広告を出している。「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年9月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年9月)

企業別でも第2位に入っていたリクルートは「スーモ」の大攻勢でトップに。企業別トップの興和は商品別に見ると「キューピーコーワゴールドα」「バンテリンコーワシリーズ」「バンテリンコーワサポーター」の3種類も10位圏内に入っている。

また、上記でも触れている通り久々に上位入りしたディー・エヌ・エーは、8月末から放送を開始した、モバゲーで配信中のソーシャルゲーム『大戦乱!!三国志バトル』のCMによるもの。4話構成で都内の各所を戦場にした迫力ある戦闘シーンが見もの。

↑ 『大戦乱!!三国志バトル』のCMとメイキング映像。いずれも公式による配信。
↑ 『大戦乱!!三国志バトル』のCMとメイキング映像。いずれも公式による配信。

ソフトバンクモバイルの「白戸家」に、「BOSS」のCMでお馴染みな宇宙人ジョーンズ(トミー・リー・ジョーンズ氏)が出演したコラボ的CMも6位に入っている。

↑ 共演の記者会見も含めたCM(一部)
↑ 共演の記者会見も含めたCM(一部)。ニュース配信社による公式映像。

双方とも知名度の高いCMなだけに、双方のコラボ効果は相当なものがあったに違いない。

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