専用アプリとブラウザ、どちらを使うか…米モバイルユーザーのニュース取得環境性向

2012/11/05 06:35

WSJのアプリアメリカ合衆国内に本拠地を構える調査機関【Pew Research Center】は2012年10月1日に、同国内におけるモバイル端末とニュースに関わる報告書【Future of Mobile News】を発表した。同国内で著しいスピードにて普及を続けるモバイルメディアと、利用者の行動様式の変化、特にニュース取得関連の動きを知ることが出来る調査内容に仕上げられている。今回はその中から、モバイル端末(タブレット機やスマートフォン)によるニュース閲覧者がニュースを読む際、ブラウザと専用アプリのどちらを使うかについて見ていくことにする。

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今調査レポートに関する調査の調査対象母集団や調査方法などについては、2012年10月27日に公開した記事【米スマートフォン・タブレット機所有者の利用スタイルの違いをグラフ化してみる】にて説明している。

先に「米スマートフォン・タブレット機所有者の利用スタイルの違いをグラフ化してみる」で記した通り、モバイル機、今件ではタブレット機・スマートフォンの保有者では、週一以上で自前の端末を使ってニュースを取得している人(ニュース取得者)は6割を超えている。

↑ 週一以上利用者率(タブレット・スマートフォン個々の保有者限定)
↑ 週一以上利用者率(タブレット・スマートフォン個々の保有者限定)(再録)

それらニュース取得者が個々のモバイル端末でニュースを読む際、どのような環境…具体的にはブラウザ経由か、専用アプリか…で読むかが今回の焦点。まずはそのものズバリ、どちらを良く使うかを聞いた結果が次のグラフ。

↑ ブラウザと専用アプリ、どちらからニュースを取得するか(個々の端末で週一以上でニュースを取得する人限定)
↑ ブラウザと専用アプリ、どちらからニュースを取得するか(個々の端末で週一以上でニュースを取得する人限定)

スマートフォンもタブレット機も6割はブラウザメイン。アプリメインはややスマートフォンの方が多く、両方を同じ程度使う人はタブレット機の方が多い。見方を変えればタブレット機の方が、ブラウザ利用者が多いことになる。

報告書でも指摘されているが、収益を気にする配信側としては「アプリの方が広告をアピールしやすい」「しかしアプリは製作・メンテに一層のコストを必要とする」というジレンマにさいなまれる。ただし「上手くいけば」アプリ側の方が大きな収益を期待できる(読者側の視線誘導もしやすい)ため、アプリによる購読を願う傾向が強いのは納得できる。

また、ニュース取得時にアプリを使うユーザーは一般的に、そしてニュース取得の面でも、個々の端末を積極的に使う、アグレッシブな傾向を持つようだ。利用環境別にタブレットの利用回りの傾向を尋ねた結果が次のグラフだが、概してアプリ利用者の方が高い回答率を示している。

↑ ニュース取得手法別ニュース周りの行動性向(タブレット機で週一以上でニュースを取得する人限定)
↑ ニュース取得手法別ニュース周りの行動性向(タブレット機で週一以上でニュースを取得する人限定)

特に「より多くの時間をニュース取得に費やすようになった」でアプリ利用者とブラウザ利用者の間に20ポイント近い、「モバイル端末のニュースソースの方を好む」で3倍近い差が出ているのが特徴的。

やはりニュースに対する姿勢の違いが、アプリを利用するか否かという点でも表れているのだろう。とりわけ「記事に対する対価」の点で、ブラウザ利用者とアプリ利用者との間に大きな差異が出ている状況に、留意すべきである。

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