タブレット機とスマートフォン、米でのそれぞれのニュースチェック時間帯をグラフ化してみる

2012/10/29 06:45

タブレット機とスマートフォンアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年10月1日、アメリカにおけるモバイル端末とニュースに関する報告書【Future of Mobile News】を発表した。普及を続けるモバイルメディアと、利用者の行動様式の変化や現状、特にニュース取得関連の動きを知ることが出来る調査内容である。今回はその中から、モバイル端末でニュースを取得する時間帯について見ていくことにする。タブレット機とスマートフォン、両者の機動力の差異が、利用性向の違いにもはっきりと出ているのが確認できる。

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今調査の最新部分は2012年6月29日から8月8日にかけて、RDD方式で選ばれたアメリカ国内に住む18歳以上のに対して行われたもので、有効回答数は9513人(2012年の国勢調査を元にしたウェイトバック済み)。インターネットを使った回答だが、当事者が接続環境を所有していない場合は調査会社から端末と接続環境が提供される。また、調査母体のうちスマートフォン・タブレット機のいずれも保有していない人4875人は、保有・非保有の設問時点で回答を終了させられている。なおタブレット保有者は2013人(21.2%)、スマートフォン保有者は3947人(41.5%)(双方の重複あり)に達している。

先に【米スマートフォン・タブレット機所有者の利用スタイルの違いをグラフ化してみる】で記した通り、モバイル機、今件ではタブレット機・スマートフォンの保有者では、週一以上で自前の端末を使ってニュースを取得している人は6割を超えている。

↑ 週一以上利用者率(タブレット・スマートフォン個々の保有者限定)
↑ 週一以上利用者率(タブレット・スマートフォン個々の保有者限定)(再録)

そして4割前後の人がニュースを取得する日においては、一日複数回確認をしている。

↑ 週一以上でニュースを取得する人の、一日あたりの取得回数(それぞれの機種保有者限定、その機種経由で)
↑ 週一以上でニュースを取得する人の、一日あたりの取得回数(それぞれの機種保有者限定、その機種経由で)(再録)

そこで具体的にどの時間帯でニュースを確認しているのかを尋ねた結果が次のグラフ。タブレット機・スマートフォンそれぞれ、「一日1回」「一日複数回」の人と別々に聞いている。当然「一日1回」の人はいずれかの時間帯一つになる(、つまり合計値は100%)し、「一日複数回」は複数個所で答えることがありうるので、合計値は100%を超える。

↑ タブレット機でニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でタブレット機でニュースを取得する人限定、一日あたりの取得回数別)
↑ タブレット機でニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でタブレット機でニュースを取得する人限定、一日あたりの取得回数別)

↑ スマートフォンでニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でスマートフォンでニュースを取得する人限定、一日あたりの取得回数別)
↑ スマートフォンでニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でスマートフォンでニュースを取得する人限定、一日あたりの取得回数別)

冒頭でも触れたが、タブレット機と比べればスマートフォンは機動性が高い。タブレット機の利用環境の多くが自宅や職場などの屋内なのに対し、スマートフォンは気軽へと屋外に持ち運ばれ、使われる。そのため特に「一日複数回」利用者において、昼間での利用性向が高めとなっている。自宅での早朝、そして夜半の取得率よりも昼間での値が高いことから、報告書では「スマートフォンは日中の情報取得ツールである」と解説されている。

一方タブレット機は自宅での利用が多いこともあり、自宅にいるであろう時間帯(出勤前、帰宅後)の利用で高い値を示している。報告書では「タブレット機で一日1回ニュースを読む人の行動パターンは、新聞購読者のそれと類似している」という表記を用いているが、まさに的確な表現といえる。

両者の違いが分かりやすいよう、「1日複数回」の項目に絞って併記したのが次のグラフ。

↑ タブレット機・スマートフォンでニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でタブレット機・スマートフォンでニュースを取得する人限定、利用機種別)(一日複数回取得者限定)
↑ タブレット機・スマートフォンでニュースを取得する人の取得時間帯(週一以上でタブレット機・スマートフォンでニュースを取得する人限定、利用機種別)(一日複数回取得者限定)

就業・就学時間帯に相当し、外出している場合が多い「午前8時-午後5時」において、スマートフォンのニュース取得性向は高く、タブレット機は低い。そしてそれ以外の時間帯では逆にタブレット機の方が高い値を示している。他にパソコン、さらにはテレビや新聞、ラジオなどによる方法もあるが、「外ではスマートフォン」「屋内ではタブレット機」によるニュース取得という、モバイル端末のニュース取得様式・性向が見えてくる。



報告書では「モバイル技術はニュースの取得をさらに容易にさせているが、『いつでも常に』ニュースを取得している・できている人はタブレット機で最大3割程度、スマートフォンではそれプラスα程度しかいない」と述べている。

もっともその仮説はあくまでも「タブレットだけ」「スマートフォンだけ」の保有者に限られる。双方とも所有していた場合、「自宅でタブレット」「出先でスマートフォン」の利用スタイルを取る人は少なくない。今調査では該当項目は無いが、「スマートフォンとタブレット機の使い分けで、モバイル端末を駆使してニュースを四六時中確認できる体制を有している人」は、もっと多分に存在しているのではないだろうか。

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